テレビを見ていましたら、
吉本新喜劇の小藪さんが、
後輩芸人に「語尾を濁すな!」と
注意をしているシーンがありました。
注意されていた芸人さんはもともと滑舌も悪く、
TVでも字幕が入らなければ、
何を言っているのかよく聞き取れないことが多い方(かた)でした。
そういえば、
落語の世界を描いた立川談春さんの小説「赤めだか」でも、
故 立川談志師匠に作者が
「語尾を飲むな!」と叱られている箇所があります。
この「語尾を濁す(=語尾をぼかす)(=語尾を飲む)」という行為は、
「言葉の最後の部分を、はっきりと言わない」意味ですが、
「日本語」というのは、
英語などの世界のほとんどの言語とちがって、
文法上、語尾(=文末)がもっとも大切です。
語尾(=文末)まで聞かないと、相手が何を伝えたいのか、
がはっきりしないわけです。
『彼はラーメンを食べ・・・』
…
ここまででは、意味が通じないですよね。
食べた のか?
食べたい のか?
食べない のか?
食べたことがない…のかもしれない。。
だから、語尾(=文末)こそ、
ハッキリさせなきゃいけないんですね。
語尾をぼかす人は、
他人とのコミュニケーションに障害を及ぼすだけでなく、
自身に対する印象を、思うほか下げてしまいます。
アナウンサーや噺家、お笑い芸人などなど
”言葉(話し)を操る”職業の人が語尾を飲んでしまうようでは、
文字通り、”お話にならない
”ということです。
”お話にならない”立場の人たちは、ほかにもいます。
受験生の皆さんです。
というのも、
この語尾をぼかす現象は、
国語力が低い生徒に多く見られるもので、
国語の成績と密接な関係があるように思います。
受験生である以上、
語尾をぼかして、たとえ、自分の印象が悪くなっても、
入試に合格できればまだ救われるのですが、
事態はもっと深刻です。
国語(の特に記述問題)を指導する時、
「最初のルール」として、
僕が生徒たちに徹底して覚えさせるのが
「文の終わらせ方」です。
「解答文の終わり(=文末、語尾)を、問題文に合わせる」
ということです。
「どういうことですか」だったのなら、
答えの最後も「こと」で終わるべき、ということです。
「なぜ・どうして?」だったなら、
「から(ので・ため)」で終わらせる。
まずは、たったのこれだけ
。
ややこしくも何もありません。実に簡単です。
ところが!
何度注意しても”簡単にいかない”子がいて…![]()
普段、
語尾がふにゃふにゃな子と、
国語テストの記述解答の文末がおかしい子とは、
100%一致します![]()
頭の中に考えていることを書き表すには、
それ相当の「力」が必要です。
「話す」と「書く」では、
「話す」ほうが10倍以上、楽なはずですよね。
その楽な話すほうで、
語尾を曖昧なままにしている子(大人も だけど)が、
その何十倍も能力が必要な記述解答で、
まともに書けるはずがないということも、すぐに頷けるはずです。
語尾が大事!
語尾をごまかすな!
語尾を飲むな!
語尾を濁すな!
語尾をあいまいにするな!
語尾をフニャるな!
おスキな表現で、普段から躾けていきましょう![]()
