“算数のできる子”には、いくつかの共通点があります。

その共通点の中で、もっとも顕著なものは、「納得できるまで、じっくり考えることができる」ということです。

すぐに解答・解説を見たがる子や、安易に丸呑みしてしまう子には、残念ながら、算数の本当のおもしろさは理解できません。

いつまでも一つの問題にかじりついている子こそ、“算数を楽しんでいる”ように感じます。

そんな子は、時間が許す限り、そのままずっと考えさせておいてほしいものです。ノルマが多すぎて、考える間もなく次の問題に取り組まなくてはならないようでは、本当の意味の算数の力考える力というものは養えません。

長い間、考えて、やっとの思いでできた時の喜びは、言葉では言い表せないものです。そして、そんな時こそ、力が完全な形で、身についているものなのです。

最近は、これほど時間が許されない環境に身を置いている受験生がほとんどじゃないのか?というご感想をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

そうかもしれません。

しかし、もしかしたら、当人の「スピード」やその他の条件が、まだ今の段階としては、ここで私が述べている水準には届いていないのかもしれません。

“ずっと考えている子”に算数好きが多いのは、まちがいない事実です。が、お母様方のほとんどが目撃されるのは、「ずっと考えているフリをしている子」であったり、「ずっと考えている、と自分で思っているだけの子」だったり、いたします。

これは、よく似ておりますが、まったく別物でございます。類似品にはご注意ください。

次に、目立った共通点として挙げられるのは、「図に描き表すのが上手」ということです。

人間の頭には限界があり、複雑な条件を頭の中だけで処理するのは難しいものです。そんな時に、問題文の条件を「図」や「表」にして整理したり、式をちゃんと書くことによって、難しい問題をも易しい問題として取り扱うことができるようになるのです。

特に、絵やイラストなどが上手で得意な子はは、おもしろいほど算数が得意になることがあります。

算数の指導が上手な先生達は、皆さん、口癖のように「図を描け」と仰っています。そして、言われるまま図に表しているうちに、それまで難しく感じていた問題が意外と簡単に解けるということを、生徒は知っていくのですね。

最後にもう一点、共通点として忘れてはならないことは、「復習している」ということですね。これは、例外はありません。

自分ができなかった問題は、必ずしっかりとした復習ノートを作って、やり直しています。

ウチの生徒達は、誰もが「ドジノート」と呼ぶものを作っています。「ドジドジノート」まで作ってやりこんでいるご家庭も、多くはありませんが実際にあります。

とにかく、おろそかにされがちなのですが、私は、実はこれこそが最も大切なことだと考えています。

今日は、3つのポイントを書きました。

これらを地道にこなしていけば、子どもたちにとって、算数という教科は、それほど難解で、ウザイ科目ではなくなるはずです。