「お金」も「人」も強くする
オーナー企業のための経営術 №108
オーナー企業の経営者が
会社と共に資産を残すためのパートナー
福沢光展です。
・・・
後継者がいる。
お金もある。
それでも事業承継は
うまくいかない・・・
その失敗例から
得られるものとは。
大塚家具。
先代経営者ご自身が
「失敗した」と語る記事も
ありました。
ここから学べることが
いろいろあります。
今回は
資産管理会社(持株会社)
について考えてみます。
……………………………
資産管理会社とは、
メイン会社のほかに
経営者一族が設立した会社。
プライベートカンパニーなどと
呼ぶこともある。
税金対策や
相続・事業承継対策のために
設立することも多い。
……………………………
大塚家具は
昭和から平成にかけて
大きく成長してきました。
当時の経営者は
大塚勝久氏。
(以下、「先代経営者」と記します)
大塚一族には
ききょう企画という
会社もあります。
大塚家具の主要株主。
この
ききょう企画が
資産管理会社。
ききょう企画の設立は
先代経営者が
40歳を超えたころ。
景気は絶好調。
相続税率は最高75%でした。
このころから
いろいろな対策を始めていたと
考えられます。
大きな動きがあったのは
2008年(H20年)。
先代経営者の年齢は
60代の中盤。
先代経営者が所有していた
大塚家具の株を
少し手放して
ききょう企画に持たせます。
なぜ、
自分が持っている大塚家具の株を
ききょう企画に所有させるのか?
裁判で
いろんな人が
いろいろ言っていたようですが
状況からは
税金対策とみるのが妥当。
所得税の対策と
相続税の対策、両方ですね。
この時点で
ききょう企画の株は
先代経営者の妻と
5人の子供が
ほぼ均等に所有。
つまり
先代経営者が持っていた
大塚家具の株は
実質的に
家族へ渡されたのです。
これで、
将来の相続税負担が
ちょっとマシになるかな~♪
という狙いもあったでしょうね。
さて。
ここまでの話、
ちょっと
ややこしくないですか?
この
ややこしさが
”策”です。
そして、
大塚家はこれが裏目に出る。
策士、策に溺れる
というやつです。
ここからが泥仕合の始まり・・・
株には
2つの側面があります。
・財産権
・議決権
財産という面だけをみれば
株を早めに家族に渡して
社長はあまり所有してないほうが
将来、相続税が少なくなる。
一方で
株を渡すと
議決権が少なくなる。
議決権が
少なすぎると
その人の意見は通らない。
それどころか
社長であっても解任されます。
ご存知のとおり、大塚家具は
先代経営者が解任されました。
議決権のマネジメントが
できなかったのです。
策士、策に溺れる。
資産管理会社が
登場すると
それだけで
一気に複雑化します。
この複雑さを
マネジメントできるかどうか。
能力だけでなく
労力も強いられます。
もちろん
マネジメントできれば
資産管理会社は
有効な手法です。
ただし、
経営者だけの話では
ありません。
後継者も
これをマネジメントできないと
将来は金喰い虫。
事業承継は
税金対策だけではない。
議決権のマネジメント。
関係者の感情への配慮。
これらが調和できないと
足をすくわれる。
策士、策に溺れる。
気をつけたいですね。
本日は以上です。
最後までお読みくださり
ありがとうございました。
ミッション(使命)は
オーナー企業の経営者が
会社と資産を残すためのパートナーとして
会社の「お金」と「人」を強くすること。
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■ キャッシュフロー経営
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福沢光展(ふくざわみつひろ)
・(株)ワオンコンサルティング 代表取締役
・税理士
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