今日は「山の日」。

 

2016年(平成28年)に制定された国民の休日です。

山に親しみ、山の恩恵に感謝するという意味を持っています。

 

山といえば、文庫化した「妻は見えるひとでした」で加筆した第9章にも書いたのですが。

僕にとっては本当に親しみと畏れがありつつ。

今では、なくてはならない存在になったと感じています。

 

そんな僕が山に接するようになった原点が、

 

 

気仙沼湾を見下ろすように鎮座する

安波山(あんばさん)です。

安波山という名前の由来は「航海の安全と大漁を祈願する」という市民の願いから付けられたそうです。

東日本大震災の時に気仙沼でロケをしていたサンドウィッチマンさんが、津波から逃れるために避難したエピソードで有名になりましたね。

僕にとっては本当に馴染みの深い山でした。

 

父方の祖父は、学生から登山をしたと本にも書きましたが、亡くなる直前まで日課として登っていたのがこの安波山で。

祖父の家に遊びに行くと祖母が、

 

「おじいちゃん、今安波山に登りにいったのよ。そろそろ頂上に着く頃だと思うわ」

そう言って窓を開けて手を振ると、頂上から手を振り返してくる人影が見えるんです。

「ほら、タカ君。あなたもおじいちゃんに手を振りなさい。おじいちゃん、喜ぶわよ」

そう言って、祖母はとても幸せそうに手を振っていました。

もうしわくちゃのおばあちゃんだったけど、あの笑った横顔は今でも覚えています。

そんな祖父母の、なんだか秘密めいた思い出。

ちょっとロマンティックでしょ?

 

祖父はたまに僕も連れて行ってくれました。

一緒に登るときには必ず「タカ、食べるか?」と、ハッカのタブレットをくれるんです。

だけど小さな子どもの僕にハッカの味はなかなかきつかったなあ~(笑)。

今でもハッカ飴を見るたびに、山に登る祖父の背中を思い出します。

 

そういえば、僕が小学4年生まで通った気仙沼小学校には、校庭にミニ安波山(通称、ミニ安波)という遊具が付いた小さな山があったなあ。

これもまた懐かしい思い出。

 

皆さんにも山の思い出ってありますか?

思い出があったら、コメント欄で教えてくれると嬉しいですニコニコ

 

 

 

 

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(令和5年3月14日 産経新聞朝刊)

 

 

 

 

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