読者の諸君、おはよーなのだ!!

 

 

 

ガガだがね!!

 

 

どうやら今日は雨が強い地域が多そうだ。

諸君、充分に気をつけて過ごしてくれたまえよ。

6月30日ということで全国の神社では夏越の大祓いの神事が行われるが、無理に出かけたりせずともいいぞ。

安全第一で過ごしてくれたまえ。

 

 

さて、諸君。

6月も終わりということは、今年も半分が過ぎたということなのだ。

早いものだがね。

この半年はどんな時間を過ごしただろうか。

いいことも悪いこともあったと思うのだ。

そして後悔もあっただろう。

ああ、あんなことをしなければよかった、ということもあるかもしれんな。

 

そんなことを思い出すだけでもちゃんと禊ぎになるから少しの時間、自らを振り返る時間を作ると良いがね。

 

実は「振り返る」という行為は、今後の道しるべの良きスパイスになるのだ。

振り返ってばかりでは前に進めぬが、それを認識して再び前に歩いていくというのは力の付き方が違うがね。

どうせ歩くならしっかりと力を付けてほしい。なぜなら人生はやはり自らの足で力強く歩くことが正解だからだ。

 

そこで、今日は本日限定の自宅でできる大祓いを教えるがね。

 

これを行い、しっかりと自分を振り返り、禊ぎをして欲しいと思うぞ。

ただしこれは今日限定だから、どんなに遅くても今夜中に済ませて欲しい。

 

まず、紙と鉛筆を用意して欲しい。

紙はコピー用紙などの白いものが望ましいがね。

まあ、チラシの裏でもよいが、その分少々ありがたさは薄れるな。

しかしまあ、なんでもいいがね。

書くものの方はボールペンでもサインペンでもなんでもよいぞ。とにもかくにもかければいいのだ。

その辺は諸君の臨機応変力に任せるとしよう。

 

まず最初にだな、紙に今日の日付と名前を書きたまえ。

 

令和5年6月30日、龍神ガガ子、という感じだな。

そして次に、この半年間で覚えがある「自分の失敗」や「後悔」を綴って欲しい。

 

そうだな、例えば

夫婦喧嘩や親子喧嘩をしてしまいました。

すごく小さなことで大げんかになってしまいました。あの時、あんなことを言わなければよかったと思います。

本当は自分が悪いのに相手のせいにしてしまい、素直に謝れませんでした。

相手を傷つけてしまいました。

 

だとか、

 

せっかくの厚意を素直に受け取れませんでした。本当は嬉しかったのだけれど、変に勘ぐって大げさに遠慮をしてしまいました。褒められたのにそれも素直に受け取ることができず、結果的に相手の思いを踏みにじってしまったと後悔しました。

あとで冷静に考えると、もしも同じことを自分がされたらいやだなと感じました。

 

という具合だ。

 

あまり難しく考えずに、自分にはこういう悪いところがあるなあと感じることを書きたまえ。

恥ずかしがっている場合ではないぞ。これをやるかやらぬかで先が違うがね。

やればちゃんと禊ぎができるし、心もスッキリする。

やらねば心も止まったままだがね。

 

むろん決めるのは諸君だが、これは今日1日だけのチャンスなのだ。

ボヤボヤしていたら、時だけが過ぎてしまうぞ。

 

いくつ書いても構わんが、とはいえ3つ前後がせいぜいだろう。

そして最後に、

 

「これらの失敗と罪穢れを、私は本日きれいに祓います。

そして、明日からはまた元気に楽しく、皆と仲良く、健康に生きていきます」

 

と、心を込めて綴りたまえ。

その後、紙に塩を振り、適当に折りたたんで処理して欲しい。

処理の仕方は自由だぞ。灰皿の上で燃やしてもよいし、ゴミ箱に捨ててしまってもかまわん。

諸君の楽な方法で構わんがね。

 

以上、龍神ガガ流の大祓だがね。

この半年間の罪穢れが、きれいさっぱり祓われるがね。

 

くれぐれも今日限定の業だから、それを忘れずにな。

 

そして、終わった後にコップ一杯の水を飲むと、効果が高まることをコッソリ教えておくがね。

それでは諸君、夏越の大祓の今日は様々なものをきれいさっぱり流すといいがね。

 

また会おう。

さらばだ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

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(令和5年3月14日 産経新聞朝刊)

 

 

 

 

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