「おい、おまえら」

 

 

 

ガガが声をかけてくる。

 

「はいはい、なんでしょう?」

僕はキーを叩く指を止めた。

今日は金曜日である。週末だ。

だけど、僕たちには週末とか休日はあまり関係がない。

 

というか、ある意味では365日が仕事だ。

なにしろおもしろいアイディアが浮かんだら、すぐに皆で会議(?)である。

「あの時のことを書こうか」とか、

「〇〇のエピソード、あれかなりいいネタじゃない?」とか、とにかく練り上げる。

イメージが湧く時、筆が乗る時、神掛かっている時というのが必ずある。

そんな時にできることをやりつくす方が、いい結果が出る。

そして、自分でも楽しんで仕事ができるのだ。

 

「どこかに遊びに行くがね」

「ガガ、こないだ山形行ったじゃない。

ガガが好きな源義経と武蔵坊弁慶ゆかりの地も通ったじゃん。

あんまりわがまま言わないでよ、けっこう忙しいんだから」

ガガとワカが会話している。

そうなのだ。

なぜかガガは義経と弁慶が好きで、

「どうして我にはベンケーの泣きどころがないのだ?」と、急所を欲しがっている。

 

まあ、あるとすれば

 



この辺か(笑)。

 

「だいたい今はまだ次作の原稿に入ってないのだろう?何をそんなにぱそこんにむかっているのだ?」

 

ガガは不思議そうに眉を寄せた。

僕は答える。

 

「そりゃこのブログだって仕事ですし、まぐまぐさんのメルマガでしょう?

それからPHP研究所の連載もありますし、春からはもう一本別の連載が始まるんですよ。

それからその他にも企画や打ち合わせなどがありますし……」

 

 

それを聞いて、ガガは

クワーーーッと叫んだ。

 

「つまらんっ!!!どこかに遊びに行こうではないか!!

それがダメなら、誰か呼んで遊ぶがね!!!」

 

(^^;)

えー?

仕事しないで遊ぼうなんて、なんて適当な龍神様だよ。

まったくもう。

 

退屈すると、すぐこういうこと言い出すんだから。

 

 

 

「まあまあガガさん、そう仰らずに。

今年は久しぶりに、何らかの形で皆さんに会う機会を作ればよろしいではないですか。

そうすれば少しおもしろくなるかと。

ねえ、タカさん?期待してもよろしいですよね?」

 

ガガを収めるためにヒュンと登場した黒龍さんが、僕を見てニヤリと笑う。

 

ううう、そんな目で見ないでください(^^;)

 

はい。

あの……今年度中にいろいろ考えようと思います。

時代は変わっているので、その時代に柔軟に対応していかなければね。

 

 

 

「ファンノミンナニ、

ボクラモアイタイナーッ!!

ジツゲンデキルト、

トテモウレシイ!!

ナントカシロー!!

キャッキャッキャ!!!」

 

うん、あの、なんとかします(笑)。

とりあえず3月いっぱい時間ください。

いい形で、おもしろいことできればなと思う金曜日の朝です。

 

それでは、皆さん。

今日も良き日をお過ごしください。

 

 

 

わははと笑って、ねウインク!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

好評発売中です!!

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 

 

 

(令和3年3月21日 読売新聞朝刊)

 

 

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