「おい、タカや!!」

 

 

唐突にリビングにあらわれたガガが、声高に叫んだ。

 

「牛乳だがね、牛乳!!」

 

「は?牛乳?ミルクのことですか?」

パソコンから顔を上げた僕は、意味が分からずに聞き返す。

 

「昨夜、牛乳風呂に浸かっていたらだな。我は白くなってしまったのだ!!真っ白な龍神になったがね!!」

 

いやいやいやいやあせる

 

「ってか、ガガさん最初から白かったですよね? 白龍でしたよね? 何をいまさら」

まさか本当は違いました、なんていうんじゃないだろうな。

それは困るっ!!

経歴(経色?)詐称じゃないかっ!!

見えないけど……。

 

しかし、ガガは真剣な眼差しを向けて言う。

「それがだね、もしや我は

オフホワイトではなかったか?と、思い始めてきたのだ。

それに最近少し薄汚れてきた気もするがね。世間の垢にまみれたかもしれん。

汚れちまった悲しみに、なのだよ!!!」

 

(^^;)

わけがわからん。

 

それに!!

と、ガガは吠え続ける。

 

「どうせ我が出なくても、本は売れるのだ。ああ、我の時代も終わりがきたがね」

 

念のため皆さんにお教えすると、龍神ガガは時折こうして独り芝居をしては僕たちを楽しませてくれる……

いや、本音なのかギャグなのか、そこんとこはわからないけれども。

 

「ふん、まあいいがね!!

どれ、我もおまえの本の宣伝に回ってくるがね。

なんだかんだ言っても、おまえたちの本が売れぬと我の登場機会もなくなってしまうからな」

 

そう言うとどこからか

 

「『妻は見えるひとでした』売れています!

我もちょっとだけ出ています!」

 

 

と書かれた看板を取り出してきた!!

 

「ど、どこでそんなもの用意したんですか?」

 

「黒龍の案だがね!!

我々の登場機会を多くつくるためにも、ここでおまえらに目立ってもらった方が得だからな!」

 

そう言って看板を背負うと、飛び去っていった。

 

なんだかんだ言っても、ガガさんも黒龍さんも応援してくれているのだ。

僕はガガの飛び去った方向を見据えて目を細めた。

 

さーて、

 

 

ガガさん登場の次回作の原稿を頑張るか~。

 

 

 

好評発売中です!!

 

 

プロローグ

第1章:いろいろ目覚めた幼少期
・なんまんだー事件
・死ぬ人がわかってしまう少女
・初めての恐怖体験。だから今でもホラー映画は嫌いです
・庭で出会った鬼の親子
・どんなことにも反面教師は必要です。同じ「見える女の子」を見て学んだこと
・異次元に迷い込んだ少女1~かくれんぼにはご注意を~
・異次元に迷い込んだ少女2~あのお姉さんはいずこへ~?
・あれは天国? おばあちゃんとの折り紙のこと
・ワカを騙そうとした人たち。霊感商法にご用心
・見えないのに、聞こえないのに、なぜか大好きだった「見えない世界」

第2章:出会いと結婚と、そして見えない世界への入り口へ
・「私、小野寺君と結婚するんだって」が現実となった
・いつか見た光景。過去の魂の記憶のお話
・僕の初めての霊体験。テレビの中だけの話と思っていたのに!?
・心理的瑕疵物件で聞こえてくる低いうめき声
・死の間際のあいさつ回り。自ら実感した祖父の意思
・苦悩。じいちゃんの葬儀でのアレコレ
・漫画のセリフに救われる。霊媒体質であることの苦悩

第3章:えっ守護霊?
~お叱りに現れた僕たちの守護霊様~
・守護霊様登場! わっちがおぬしを守っているのだぞ
・守護霊様の井戸端会議。できの悪いヤツのお守りは苦労が絶えない
・守護霊の道も大変なんです。あの出来事にも理由があった!
・なんかうまく事が運ばない。そんなときにあなたの背後で操っている見えざる手
・鬼の手に助けられた父の記憶。先祖が人間とは限りません
・「なんとなく」が命を救う。勘でハイジャックを回避する
・指導霊とは、スーパーサブ。その時々で相応しい専門家が登場するのです
・嫌なヤツの指導霊が現れた。「勘弁してよ」と泣きが入ったこんな話

第4章:霊にもいろいろありまして
~幽霊だってもとは人間、良い霊も悪い霊もごちゃまぜなんです~
・霊界は階層になっている。行いで決まる 会いに行けるか?行けないか?
・深夜の訪問者。死んでなお悪霊に使われる元霊能者
・実はこれがいちばんやっかいだった。守護霊も手出しできない生霊という存在
・心霊スポットの意外な秘密とは。「怖い」という念は残るというお話
・偽者が各地に出現? 「あそこにいなかった」?とよく言われる人はこのタイプかも
・他人への呪いは身を亡ぼす。実は日常に溢れている呪術のお話
・人の念や呪術は時代を超えて……。テレビを通して感じた念
・死んだじいさまがやってきた? 名前に隠された意外すぎる真相とは?

第5章:怪しくも賑やかな……妖怪?精霊?
~この世は肉体がある存在のほうが少数派らしい~
・遠野で出会った奇妙な存在の正体は?
・日本に息づく不思議な生きものたち。実は肉体のある者の方が少数派なんです
・幸運を呼ぶ小さな女の子、座敷童の真実
・「赤は注意」。座敷童が去り際に教えてくれた見えない者たちのルールとは?
・おしら様
・芸能人も見たという、「小さいおじさん」を発見!
・梵さんって知ってますか? うちの守り神を紹介します
・精霊が電話? 病院であった奇跡の出来事
・あやかしがうごめく時代になってきた

第6章:日本の神様は多種多様1
~死神だって神様ざんす~
・日本にはたくさんの神様がいるもので。貧乏神が幸運をくれた?
・現場に急行するあの神様。サイレンが鳴るその先には……
・死神だって鬱になる。キックボードに乗った死神H氏登場!
・意外と知られていない死神さんの仕事事情
・僕たちのイメージどおりの死神っているの? どこの世界にも無法者はいるんです
・あの影は一体……。うごめく黒いものは死神だった?
・僕たちに言われても……。死神H氏の苦情

第7章:日本の神様は多種多様2
~罰当たりな実験をしてみた。ギャンブルの神様と競馬でひと儲け~?
・えっ? ギャンブルの神様っているの?
・マジメなだけじゃつまらない。神様もイタズラ好きなんです
・悪いヤツをぎゃふんと言わせた、ギャンブルの神様のイタズラ心
・「誰かのために」。その心が神様に響くのです
・実験開始! 神様の力でギャンブルで儲けられるのか?

第8章:僕たちが経験した不思議な話
・祖父の意思で飛んできた設計図の謎
・ワカのお父さんを救ってくれたハンコの気持ち
・脳内アナウンスが流れる女

第9章:一緒に苦しみを越えた大切な「馬」という存在
・辛かった日々
・世界を共有する仲間との出会い
・人間不信の馬との出会い
・ホストを指名する日々
・愛馬の危機
・ありえない規模の津波が襲ってきた
・人馬一体
・別れ
・彼の配慮
・死神の恋

エピローグ

 

 

 

 

 



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