「おいタカや。聞きたいことがあるがね……」



ガガがいそいそという感じで、どこか気を遣いながら声をかけてきた。


ひらめき電球ピーン


「は、はい、なんでしょう?」


僕はちょっと警戒しながら答える。

こういう時はほぼ確実に、面倒なことを言い出すパターンなのだ。
長い付き合いで僕もそれがわかってきた。



「最近、チョコレートが山のように積まれて売られているが、なぜだね?」

 


「ああ、今日はバレンタインだからね。女の子が好きな男の子にチョコを渡すのよ。最近は自分のために買う女性も多いみたいだけど、日本独自の文化なの」


ワカがコーヒーを淹れながら、説明する。


「ほう。だから如月の月はチョコがやたらと目に付くわけだな」


そう言ってガガは、ふむふむと頷いた。


「なんでも昔、ローマ帝国で活動していた聖バレンタインという宣教師が処刑されたことに由来するそうですよ」

僕が言うと、


「は?なんでまた処刑された宣教師が由来になるわけ?

血なまぐさいったらありゃしない」

眉間にシワを寄せるワカ。

まあ、そうなんだけど、僕に言われてもな(^^;)

 

「当時のローマ皇帝は、兵士が結婚すると士気が下がると思い結婚を禁止したんだよ。

にも関わらず、聖バレンタインは結婚式を挙げさせたので皇帝の怒りを買って処刑されたんだって。

まあこれは、あくまで一説だけどね。そして処刑された日が2月14日だったってこと」


「それで恋人との縁をつなぐ日に認定したってわけね。血の誓いってやつ」

ワカがパチンと指を鳴らした。


「はじめはカードを贈り合うだけだったけど、チョコレート企業が『ぜひその日にチョコレートを贈ろう』と呼び掛けて今の風習ができたらしい。

つまりは企業がその風習にうまく乗って利益を……」


「タカや、そんなことはどうでもいいがね!!」

と、ガガは僕の素晴らしいウンチクをスルーすると、


「我はまたチョコレートの海で泳ぎたいのだよ。おいタカ!なんとかするがね!!」

と、声のボリュームを上げた!!


「えええっ!?前にひどい目に遭ったじゃないですか。黒龍さんが救出してくれたからいいようなものを・・・」

眉根を寄せて僕は言う。


「あれから我は広瀬川で特訓したがね。泳ぎの腕前を上げたのだ。今ならイケる気がするがね。リベンジなのだ!!」

と、ガガが鼻息荒く吠えた!!


うーむ・・・嫌な予感しかしない・・・

黒龍さん、おそらくまた出番が来ると思いますので、その時は宜しくお願いします。


僕は心の中で黒龍さんに呼びかけた・・・。



合格ちなみに以前、ガガがチョコで泳ぐきっかけになったお話はこちらです

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やりたいこととは何なのか~ガガ、取り乱す~





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