僕たちは先日、取材のため宮城県岩沼市に鎮座する竹駒神社へ出かけました。
ここは日本三稲荷のひとつとも言われ、
お正月には初詣客で大いに賑わう神社です。
「ところでガガさんに言われて、この神社の由緒を調べてみたんですけど」
「ほう。で、どうだったかね?」
ガガの瞳の奥がキラリと光る。
「ちょっと興味深いことがわかったんですよね」
僕はノートに目を落として言った。
竹駒神社が創建されたのは842年。
伏見稲荷大社から勧請されたのがはじまりなんですが。
そこに面白い逸話があったんです。
創建したのは、陸奥国司を命ぜられてこの地に赴任して来た小野篁(おののたかむら)という人物。
参議篁(さんぎたかむら)との名前で、百人一首でも有名です。
遣唐使にも選ばれたのですが、船が難破したり嵯峨天皇の怒りに触れて左遷されたりと、
なかなかの苦労人でもありました。
そんな彼は赴任が決まると早速、京都の伏見稲荷大社で奥州鎮護を祈った。
すると伏見稲荷の神様が白狐の姿で現れたではありませんか!
そこで彼は箱に収めて一緒に赴任先へ向かったんです。
すると途中にある小さな橋のたもとで、白狐が突然八回鳴いたんだとか。
そこで「どうしました?」と箱を開けると、中から白狐が飛び出して、森の中へ消えて行ったそうで。
そこで、その地に社をつくってお祀りしたのが竹駒神社のはじまり。
まさか神様を箱に入れて運んじゃうなんて(笑)。
そんな話を耳にすると、なんだか神社の由緒って興味出ますよね。
この神社にはどんな話があるんだろうとか、なんというか昔話を読むような親近感が出るものです。
ちなみにその橋は「後に「八声(やこえ)の橋」と呼ばれ、
今では残っていませんが旧国道沿いに道標や石碑があります。
するとガガが、
「これが大事なのだよ。人間は相手を知れば好きになるものだ。知らぬ相手に興味は持たん」
そう言った。
「たしかにわかるわ。テレビで知らないチームが試合しててもなんとも思わないけど、
知っている人が出てると応援したくなるのが人情ってもんだし」
「うーん。知るだけで印象って全然違うものなんだね」
ワカの言葉に、僕も腕を組んで唸った。
「読者の諸君も自分が足を運ぶ神社などの由緒を事前に調べてみるとよいだろう。
こんなふうに面白い逸話があるかもしれんがね」
ちなみにだが、とガガは胸を張って続ける。
「我はこの地へ流れてきたのだよ。
桃に入ってどんぶらこどんぶらこと、流されてきたのだ。
どうかね? 我の逸話はおもしろいだろう!!親近感がますます湧いたはずだがね」
いやいや、と僕は両手の掌を左右に振る。
「そんな龍神様はイヤですって。優雅に飛んでくださいよ、まったく」
まったくガガさんの逸話は、ハチャメチャな話が多そうである。
まあ、それもガガさんの魅力なんだけど(笑)。
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