「おのれーーーっ!!許さんがね!!!」





ガガが咆哮を上げた。



ななな、なんだなんだっ。



「ちょっとガガっ!!落ち着いてよ、どうどうどうっ!!!」


ワカが慌ててなだめる。

しかも、台所にあったニンジンを差し出した(まさかの行動だっ!!)。


「クワ―っ!!我は馬ではないのだよ!!

大体、そのニンジンは愛馬やまちゃんの新盆のために供えたもんだろう?

ふん、龍神が緑黄色野菜など食べるかね?

大体我はニンジンはいらんのだよ、くれるならキュウリにしたまえ!!ミソを付けてな!!」


……意味が分からん。



ってか、カッパかよあせるとは言わないでおく。



「まあまあ、ガガさん、ちょっと落ち着いてくださいよ。

一体何があったんですか?」


僕は聞いた。


「うむ。我はバカにされたのだよ」


「は?誰に?おのれーーーっ、タダじゃおかないわっ!!」


ワカが叫んだ。


だから落ち着きなさいってパーあせる

なんだってもう、我が家はこう気が立ちやすいんだか。


僕なんて、ここ最近さっぱり頭に来ないっていうのに。

でも、ガガがバカにされたというのが事実なら、僕も黙ってはいられない。


ガガは確かにちょっとアレだけど、本当にすごい龍神様で僕は心から好きなのだ。



「ガガさん、誰にどうバカにされたんですか?」


僕は聞いた。


「うむ、一部の人間に悪口を言われたがね」


「なんて?」


「龍神のくせに神々しくないとか、言葉が乱暴とか、ほとんど歩いてるじゃねーかとか、

まあ大体そんなもんだがね」



それを聞いて、ワカが僕にコソッと言う。



「全部事実だわね・・・」



うん。

グウの音もでないとはこのことだ。


特に最後の「ほとんど歩いてるじゃねーか」に対しては、激しく同意せざるを得ない。

だって、





コレだもの。



ガガには悪いが、思わず笑ってしまった。



「ガガさん、これは仕方ないですよ。

全部本当だし、別にバカにされたわけではないんじゃないでしょうか?」


「そうだよ、ガガ。

ガガがホントにバカにされたら私たちも黙ってないけどさ。

きっと、相手はそんなつもりで言ったんじゃないんじゃない?

なんていうか、ガガが本当に怒ってるとは思えないし」



ワカの言葉に僕も頷いた。


ガガは本当に怒った時、一切何も言わない。

気配もなく、淡々と人間たちを観察する。

僕たちや、ガガを頼るひとがちゃんと自分で気が付くまで。



偉大なる龍神は涙を拭いつつ、言った。(見えないけど)



「さようか。ならば良かったがね、心配して損をしたのだよ。

なんせ、そいつは我のことを指差して笑ったのだ」


「そりゃ、ひどい」


「そうだろう?我は傷ついたのだよ。

別にだな、好きで歩いているわけではないのだ、人間界により寄り添おうとした結果、地面に近い方がいろいろ体験できることがわかっただけなのだよ。

それにしても、渋谷のアスファルトは直接歩けんな、ヤケドをするがね」




一体どこまで歩いているんだろうか。

そして、渋谷に何の用があるんだろうか。
謎は深まる。


「ところで、その悪口を言っていた犯人というか、それはわかってるんですか?」



僕は聞いた。



「相手がわかったところでガガさんが何か報復をするわけではないでしょうが、ガガさんを笑いものにするなんてちょっと許せませんね


「ほう、タカや。そう思うかね?」


「もちろん」


犯人を知りたいかね?」


「ええ」


「我を笑った犯人はだね・・・」


「……(唾を飲む)……」












「おまえだがね!!」






(^^;)



すすす、すみませんっ


僕、確かに笑いました


許して~あせる










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