「いただきまーす!」



僕は背筋を伸ばして、胸の前で手を合わせて言った。


「お腹空いたわ~。いっただきます音譜

ワカが早くも箸を持つ(笑)。


食事の前の挨拶だ。


僕はご飯の時間が大好きだ。

せっかく一日3度、食事をするならば、その時間を楽しく美味しいものにしたい。

それが僕がモットーなのだ。

うーん、ただの食いしん坊かもしれないけれども・・・(笑)。


「ほほう。実に良い心がけだがね」




ガガである。

旅の疲れは癒えたのだろうか、また昨夜あたりからうるさくなってきた。

「良い心がけ?ご飯を食べることがですか?」


モグモグ。

僕は咀嚼しながら、ガガに聞く。


「ふん、タカは相変わらずバカだな。おまえの言った挨拶のことだがね」


「『いただきます』が?」


僕の言葉にガガは「さよう」と頷いた。

そして、説明を始める。


「この挨拶にこそ、我々龍神が日本人を好む秘密が隠されているのだよ」


「それは興味深い!!どういうことでしょうか?」


「その前に問おう。タカや、おまえは『いただきます』を、何に対して言っているかね?」


何にって、そりゃあ・・・

「まあ、命の恵みを頂いていることへの感謝ですから、食卓に上がる食べ物に対してですけど……」



だって、肉も、魚も、野菜も、他の命だ。

生きとし生けるものを頂いて僕たちは生かされている。

その命を頂くことに対する感謝の「いただきます」なのだ。


「それはつまり、すべてのものに感謝を捧げるという日本人の心の表われだ。

その原点こそ、すべてのものに神様を見出し、敬ったという考えではないのかね?」


そう言われて僕はハッとする。


たしかに外国では食事の時、

「糧を与えてくださる全知全能の神に感謝します」

と言う。

これは目の前の食べ物さえもすべて、神が作り出したものという発想があるからだ。

だから、すべての感謝は唯一神にしか向かないということになる。


中国や韓国でも、

「よくお食べなさい」

と言うだけだ。



それに対して日本人は、目の前のものすべてに感謝を向ける習慣がある。


これこそ日本人が自然、もの、習慣、そのすべてに神様を見出し、敬い、そして感謝した。

その心が生み出したものなのだ。


ガガはゆっくりと頷く。

「そんなふうに誰にでも、どんなものにでも優しい心を持ち、感謝を捧げる。日本人を好きにならないわけがないのだよ」


そう言って大きく笑った。


自分たちには当たり前すぎて気付かないことですが、知らず知らずのうちに僕たちは神様に愛される習慣を身につけているのです。


「いただきます」


その一言だけで、龍神様や神様が喜ぶ。

それが日本人の習慣なんですね。


だから今日も元気よく

「いただきまーーーす!」

と言いましょう。


僕も、




美味しいご飯を頂きます!(笑)


なんか、どこかのお寺の小僧みたいだし・・・(^_^;)







最新刊絶賛発売中!



【小野寺S一貴動画シリーズ】


橋爪大輔、小野寺S一貴さんに会いに行く in 仙台



 



※ガガや僕たちに質問がある方は、メルマガにご登録の上、Q&Aコーナーをご活用ください(*^-^*)

初月は無料です。

                          
メルマガはこちら

最新刊絶賛発売中!


好評発売中!



龍神ガガシリーズ第2弾!

初著書

 
今日もご愛読ありがとうございました!