「しかし、まだまだ自分のやりたいことがわからないって人も結構いるものですねえ」
僕は頭の後ろで手を組み、宙を見上げた。
すると、
「ならばひとつ質問なのだが」
声の主は龍神ガガだ。
「なんでしょう?」
「そういうヤツは、自分のやりたくないことは知っているのかね?」
「『やりたいこと』ではなく、『やりたくないこと』ですか?」
僕は首を傾げて聞いた。
「さよう。やりたいことがわからなければ、やりたくないことを一つ一つ消去していけばよいではないか」
そんなこともわからんのかね?という雰囲気でガガが言った。
「ちょっとガガ、やりたくないことを消去していくってどういうこと?」
意味がわかんないんだけど、とワカが説明を促す。
確かに詳しく知りたいところだ。
「まったくおまえらは出来が悪くて苦労するがね」と、ため息を吐くと説明を始める。
「たとえばだ、『決められた時間に働くのが嫌だ』というヤツがいれば、それを消去したところにやりたいことがあるものだ」
わかった!と僕は手を叩く。
「時間が自由になる仕事の中に自分のやりたいことがある。だからそれを探せということですね」
「その通りだがね。好きな時にしか仕事がしたくなければ、そういう仕事を自分で探せばいい。なければ自分で作ってしまえばいいがね」
「やりたくないことを自分で消去していくわけだ」
「やりたくないことを知って、それをしなくて済む方法を考える。そして、それに向けて行動するってことね」
ワカも頷く。
「やりたくない、と文句ばかり言っていては何も変わらん。やりたくなければやめればいい。そして自分でやらなくていい環境を作るのだよ」
やりたいことがない。
やりたいことがわからない。
そんな人は、まずやりたくないことをしなくて済む方法はないかを考えてみるのだそうです。
通勤したくなければ家でできる仕事を考える。
親の言うことを聞きたくなければ、親に納得してもらうための方法を考える。
我慢をしたくなければ、その我慢をしなくていい方法を考える。
それを繰り返していくのも、やりたいことに辿り着くひとつの方法ということ。
多くの玉の中から、当たりを見つけるためには。
当たりの玉を直接探すのではなく、外れの玉を一つ一つ取り除くのも方法ってことですね。
なるほど、と思った僕でした。
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