僕も先月ご挨拶させて頂いた、
伊勢神宮。
かつて、アンドレ・シュラキというイスラエルの聖書学者がこの地を訪れた時、大変驚いたのだそうです。
彼は世界中の聖地を巡る学者さんなんですが・・・。
エルサレムの神殿跡
ペルー山中のマチュ・ピチュ神殿跡
ギリシャのデルフォイ
そんな神話が残る聖地を数多く巡ってきた彼が
なぜ驚いたのか?
それは、
2600年以上の長い歴史を超えて、今なお生きた祈りが続いているということに、でした。
前述の神殿はすべて廃墟となっています。
世界の神話の多くはすでにその役割を終えているんですね。
しかし、日本は違いました。
今なお祭祀が行われ、生きた祈りが捧げられている。
そんな伊勢神宮を目の当たりにして、驚愕したのは当然と言えば当然かもしれませんね。
日本人はそれがあたりまえだと思っている。
神社に参拝し、神様を敬い、祈る。
この日本人が「あたりまえ」だと思って続けてきた行為が、世界から見たら実はとんでもないことだった。
そして、それを続けるために日本人は、定期的に社殿を造り変える式年遷宮を実施してきました。
ですから伊勢神宮でも正宮に隣接するところに
古殿地と呼ばれる、式年遷宮で造り替えを行う場所があるんです。
それを繰り返して、生きた祈りが長い間続いてきた。
それを「あたりまえ」として続けた来たからこそ、
日本人はすごいんです。
社会ではまだまだアメリカやヨーロッパなど、西洋の文化をありがたかる風潮もありますが。
自分たち日本の素晴らしさにもっと胸を張って欲しいな。
僕はそう考えていますよ。
だって、皆さんのひとつひとつの祈りが、
日本に繁栄をもたらしているんですから。
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