令和の時代になって2日目になります。


昭和天皇の崩御に伴った平成への改元の時と違い、

譲位という形で行われたため、世の中もお祝いムードに包まれていますね。


こういうことも譲位の良い点かもしれません。


そんな中、こういう記事を書くのはどうかな?

とも思ったのですが、

多くの人が「天皇家」に関心を持ってくれている今だからこそ、

 

あえて書こう心を決めました。

 


ちょっとデリケートな問題になりますが、なにとぞお許しください。


このたびの譲位による新天皇陛下の即位。

 

これにより、皇位継承資格者は、

 

秋篠宮さま(53歳)

 

悠仁さま(12歳)

 

常陸宮さま(83歳)

 

の3人だけになりました。

 


現実問題を考えると、今のこの状況では、皇位継承資格者がいなくなってしまう可能性も出てきます。


そこで持ちあがってくるのが「女系天皇」を容認するか?という議論です。


一口に「女系天皇」と言ってもわからない方もいると思うので簡単にご説明しますね。


【女性天皇】文字どおり女性の天皇。

【女系天皇】母方を天皇の血筋に持つ天皇。

 



失礼ながら、サザエさん一家を例にとらせて頂くと、




龍神ノート(PHP研究所)より


波平さんが天皇だったとしましょう。

(ここでは、波平さんの兄妹(海平、なぎえ)は置いておきます)


波平さんの男系の相続者は3人。


サザエさん(女性)

カツオくん(男性)

ワカメちゃん(女性)


となります。

ここで継承順位第一位になるのが男性である「カツオくん」となります。


もし、カツオくんに何かあれば、サザエさん、ワカメちゃんが継承します。

これが「女性天皇」です。

(過去にも女性天皇は推古天皇をはじめ、10代(8人)いらっしゃいます。すべて男系です)

さて、ここからが問題です。

仮にサザエさんが天皇になっても、その子供である「タラちゃん」には継承権はありません。

サザエさんの子供なので、「女系天皇」となってしまうからです。

(これを認めると、マスオさんの家系が天皇家となるからです)


で、現代議題に上げられるのが、この「女系天皇を認めるか?」というもの。


なぜ、これまで女系天皇が認められなかったかというと、

政治の権力闘争への影響を排除(抑制)するためでした。


たとえば有力豪族であった蘇我稲目(いなめ)は第29代欽明天皇に二人の娘を嫁がせ、密接な関係をつくって政敵大伴、物部両氏を倒す手段としました。

藤原氏も平氏も同様に天皇家に娘を嫁がせています。
権力者はこぞって天皇という権威と結びつき、政治的な権力を強めようとしたのです。


そこでこのような、権力者による天皇家乗っ取りを防ぐための「男系天皇」だったんです。

これなら、いくら権力者が自分の娘を天皇と結婚させたとしても外戚となるだけ。
自分の血筋の天皇を誕生させることはできないわけです。


ですが現代は、天皇は「象徴」という存在です。

このような権力利用の可能性は低いという人も多いでしょう。


ですから、議論の焦点は、

「女系天皇となった場合、国民がその血筋を天皇として認められるか」

というところに移っているような気がします。


最近でも、皇室の結婚についてだいぶ報道され、話題になった出来事がありましたね。


もし、女系天皇を認めることになると、これからどんな人が皇室と結婚されても、

その血筋を天皇家と認める必要が出てくるということです。


 

「どんな家系の人でも天皇と認め、敬い。国や国民のための祈りを任せられるか?」

 

そういう視点でこの問題を考えてみると、わかりやすいのではないでしょうか。

 

 

 

そして、他にも

旧皇族の皇籍復帰という方法が存在することもここに記しましょう。


そもそもこのような問題が生じたのも、戦後に占領軍(GHQ)に14あった宮家を3家に無理やり減らされたため。

11の宮家の51名が強制的に「皇室離脱(=臣籍降下)」させられことで、跡継ぎが継承できる人を減らされたことが始まりでした。


まあ、当時の外国人からすると敵国だった日本の皇室をできるだけ弱体化させたかったことは想像に難くありません。


ですが、それはあくまで外国人から言われてやったこと。

皇室典範の改正など課題は多く、ハードルも高いですが、
こういうことも含めて、自分の国の象徴である天皇陛下について、もう一度国民が真剣に考える機会になればいいな、と思うのです。


お祝いムードに水を差すようなことを言ってちょっと心苦しいのですが。


天照大神の血を継ぐ、世界で最も長い歴史を持つ日本の皇室。

 

脈々と続いてきた素晴らしい天皇の祈りが、これからも日本を明るく照らしてくれるよう。

 


そのためにも国民の一人一人が天皇や皇室に関心を持ってくれたこの時だからこそ、こういう問題にもまた関心を持ってもらえたら。


そうすれば、政治家も逃げ腰にならずに、真剣に議論をしてくれるのではないか?

そう強く願ってやみません。

 

(小泉内閣のとき皇室典範改正方針にまで近づいたが、秋篠宮妃ご懐妊で議論は棚上げにされたままです)


多くの人が昨日から伊勢神宮をはじめ





各地の神社へ足を運んでくれています。


僕もそれを見ていて、

「やっぱり日本人って素晴らしい!」

「多くの人が神様に対して感謝の気持ちをもっているんだな!」

そう思えた今だからこそ、

それを後世まで繋げていきたい。


僕はただ、そんなふうに思っているんです。




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