「おはよーだがね!!」
朝からガガの元気な声が飛んで来た。
「おはようございます!ガガさん、今朝も元気ですね」
「当然だがね。我が元気でいることでファンの皆が喜んでくれるわけだからな!!我の元気は日本の元気なのだよ」
そう言って鼻を膨らませる。
我の元気が日本の元気とは、また大きく出たもんだ(笑)。
そういえば先日の感謝の言葉の中に、たくさんのガガへの感謝の声もあった。
読んで聞かせたらよほど嬉しかったのか、今もご機嫌が続いている。
「たしかに好きな人が元気でいると、自分まで嬉しくなりますよね」
僕が何気なく行った一言に
「そうなのだよ!」
と、ガガがデカい声で食い付いた。
「最近は、自分のことを大事にせんヤツが多いのだよ。これは実に悲しいことだがね」
そう言うとガガは顔をしかめる。
「僕もワカも最近は気を付けて、ちょっとでも調子が悪い時は休んだり、すぐ病院で診てもらったりしますよ」
「まあ、おまえらは弱っちいからな」
「弱っちいってそんなヒドイな~。でも、たしかにそういう人いるかもしれませんね」
僕はガガのイジリを華麗にスルーして言った。
そういう人とは、
体調が悪いのに無理に会社に来る人。
風邪ひいてるけど頑張ってるのよ!とアピールする人のことである。
いないだろうか?
あなたの周りに、そんな人が。
だけど結局、自分の身体を壊してしまうだけだし、
そもそも日頃から、休んだり身体に良いことをしたりして、体調管理をしておく方が自分のためでもあると思う。
「この際はっきり言っておこうかね。自分の身体を大事にせんやつは、運気にも見放されるのだ。特に金運だがね!!」
「マ、マジで!?それは困るな」
ガガの言葉に僕は即座に反応した。
金運、僕の大好きな運である。
「ちょっとタカ、ツバ飛ばさないでよ。金運って聞いたらすぐ飛びつくんだから、はしたないわね」
ワカが眉間に皺を寄せて言う。
仕方ない。金運は僕が愛してやまない運なのだ。しかし、次の瞬間、
「でも、タカの気持ちはわかる!!金運キンウンガガ、そこんとこ詳しく教えてちょーだいな」
と、ワカが寝返った。
ま、それでこそ僕の妻である。
「まったく、おまえらはまるで夫婦漫才だな。仕方がない、教えてやるがね。心して聞くがいい」
「はい。よろしくお願いします!」
僕とワカはシャキッと頭を下げた。
お得な情報のためならば、いくらでも頭を下げよう。
「例えばだ、身体を大切にせずに病気や怪我をしたとするがね。そして、その治療に10万円かかってしまった」
「そりゃ大変な出費ですね」
「しかし、日頃から体調管理していれば防げた病気ならどうかね?」
その言葉で僕の頭の中で何かが光った
「そうか!無駄な出費を防いだわけではなく、『10万円もらえた!』と考えられますね」
日本の一人当たりの年間医療費の平均は
45~49歳で、男女とも約20万円。
50~54歳で、約25万円。
かかっているのだ。
(厚生労働省、医療保険データベース「5.医療保険に関する基礎資料」より)
日々を健康に過ごすだけで、これだけのお金をもらっているとも考えられるわけだ。
その分、自分のやりたいこと、好きなことに使えるのだ!
「そうなのだよ。つまり、健康でいるだけで、人間は多くのお金を受け取っているともいえるのだ」
風邪をひいて買うはずの薬代。
病気になってかかる治療費。
そのお金を、健康な人は日々受け取っているのである。
それだけで『金運がある』とも言い換えられる。
「人間は健康でいるだけで金運に恵まれているのだ。無駄な出費がないのではなく、日々ちゃんと金を受け取っているわけだ」
「なーるほどー。そう考えると、健康でいるだけで得してる気分だわ~」
ワカがそう言って笑みを漏らす。
「なにより我々龍神は健康な人間を好むのだよ」
「じゃあ健康でいると、龍神運にも恵まれるってわけですね」
僕が笑って言った。
日頃から自分の身体を大切にする。
この心がけが金運をも招くんだそうです。
もちろん今、病気で治療している人もたくさんいることでしょう。
僕もまだ足の怪我が完治したわけではありません。
そんな人も治療に専念し、身体を労わってあげること。
労わる、それがとても大切なことなんです。
なにより肉体はこの世に生まれて来る時に神様からお借りしたもの。
ちゃんと動いてくれるって愛しいですよね。
その身体を大切にすることこそが、神様に愛されることにつながりますよ。
それでは、今日も良き日になりますように(*^-^*)
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