日本人には欧米にはない独自の信仰形態があります。


人間でも祈り、祀られることで神様となる。

 


考えてみれば龍神様も人間の祈りによって生まれるのだから、

実在した人間が祈りによって神様になってもおかしくはないわけです。


そしてそのパターンは大きく分けると2種類あって……。


1つめは、恨みをもって亡くなった人間が祟りを起こさないように神様として祀ったパターン。

天満宮の菅原道真や、神田明神の平将門が代表です。

 


2つめは、偉業を成し遂げた人物を神様として祀ったパターン。

東照宮の徳川家康や、明治神宮の明治天皇が有名ですね。

 


そして、ここ米沢の上杉神社もそんな神社のひとつ。




米沢は上杉家の城下町。

 

その上杉家を一躍全国に名を知らしめた16代当主、上杉謙信を祀っています。

 


境内に続く参道には、





謙信公が信仰した毘沙門天の「毘」と、

越後の龍と異名されたことから「龍」の旗がはためいていました。


僕も学生時代にこの境内でお花見をしたのを思い出しました。


そして同じ境内には謙信公のみならず、米沢の発展に寄与した




上杉鷹山公が祀られる




松岬神社も。


上杉鷹山公と言えば、


為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり


という言葉が有名です。

僕も大学を卒業する時に、師事した先生から

「この言葉の本当の意味は最後の、『成らぬは人の為さぬなりけり』が大事なんだ。それを忘れないように」

という言葉を送られたのを今でも思い出します。


そして更にビックリしたのが・・・


境内の奥に




上杉家の氏神様である春日神社が鎮座していること。


ここにはかつて、上杉謙信公や鷹山公が氏神様として祀った


タケミカヅチ

フツヌシ

アメノコヤネ


といった、古事記ゆかりの神様がきちんと祀られているのです。


謙信公が祈り、守られ。

そして、謙信公自身が神様として祀られ、人々を守っている。


その土地に貢献した人物を誇りに思い、祀り、崇めることで。

長い時を超えても祈りが後世までつながっているのです。


そうやって祈りは、古(いにしえ)から現代へと続いている。

決して切れることなく。

 


 

日本人のそんな感性は本当に凄い!!


改めてそう思った米沢での一日でした。







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