読者の皆さん、こんばんは。
黒龍です。
今日はワカさんがちょっと面白い体験をしたので、私が解説しながらご紹介しようと思います。
ワカさんは近くのスーパーマーケットへ出かけました。
たまに買い物をするところです。
そこでクレジットカードの勧誘を受けたのです。
その時の様子を実況しながら、解説してみましょう。
会計を終えたワカさんが、ベイマックス模様のエコバッグに品物を詰めようとした時、それは起こりました。
「すいませーん。ちょっとよろしいですか？」
ワカさんと同年代と思われる女性が声をかけてきました。
手にはクレジットカードの案内。ここでワカさんはピンときます。「あ、勧誘だな」と。
しかし、さすがワカさんです。
この女性が果たしてどんなセールスをするかに興味があり、手を止めて話を聞きました。
「お買い物ですね？お疲れさまですぅ」
「ええ。家で男がお腹を空かせて待っているものですから」
うーん、さすがワカさん。
面白い返しをするものです。
たしかに夫のタカさんは家で原稿を書いている最中。しかもお腹も空いています。間違ってはいませんね。
「あら、じゃあなおさらオススメしないと。これから結婚したりするでしょう？家計を預かるのは大変なのよ。少しでも節約してお金を使わないようにしなきゃいけないから。このカードだと○％割引になってね」
女性がまくし立てる様にカードのセールスに入りました。
とにかく『節約』『お得』『○％割り引き』を連呼しながら、いかに主婦はお金を使わないことが大事かを切々と語り始めました。
ここで彼女は２つの間違いを犯しています。
ひとつは、「ワカさんが独身である」と決めつけたこと。
確かにワカさんの言い回しは絶妙でしたが、ワカさんのむき出しの左手を見れば結婚指輪に気が付いたはずなのです。
そしてワカさんは若く見えますが、それは視覚のイメージだけ。４０代でも５０代でも、服装やメイクなどで若々しい人は大勢います。
それから買った食材です。
セールス中はまだ食材はバッグに詰められていませんでした。
白菜に春菊に卵、油揚げ、牛肉に特売のアジの開きとキウイフルーツ、それから切らしていた白みそなどなど、
ちょっと考えれば主婦の買い物だと想像がつくものばかり。
彼女の致命的なミスは、先入観と洞察力のなさからくる『思い込み』です。
余計なお世話ですが、こういう方はもう少し自分の考えに固執せずに周りの状況を見渡して推理する洞察力を養うといいでしょう。
そしてもうひとつの大きな間違いは、
「人間はみんなお金を使いたくない」
と、いう思い込みです。
その点、ワカさんがどう返したかを見てみましょう。
「私は美味しいものを少しだけ食べれば充分なんですよ。いいもの買うにはそれなりにお金を使わなきゃいけません。若い頃は割引き商品に飛びついたりしましたけど、結局腐らせてしまって無駄にしちゃったし。私にとってそれは逆にもったいないんです。それに決まった日に買い物に来れるわけではありませんから割引カードは必要ありません。別の方に」
うーん。さすがワカさん、見事な切り返しです。
セールスの女性が絶句していたことは言うまでもないでしょう。
だって、彼女中では『お金はできるだけ使わないことが幸せ』と思い込んでいたから、それさえアピールすればいいと思っていたのでしょう。
もちろんそれは人それぞれ、ですが、そういう考えの人もいるということを知っていて損はないでしょう。
そしてワカさんは最後に
「それからこう見えても私、主婦歴けっこう長いんですよ」
と、スーパーを後にしました。
エコバッグからネギが落ちそうな勢いで飛び出していましたので、「颯爽と」とはいきませんでしたが（笑）。
これは日常の一コマですが、いかがでしょう？
思い込みってけっこう怖いものです。
先入観を外して、観察する。そして推理（考える）する。
これだけで脳はとても活性化して、人生が面白くなっていくのです。
例えば、スーパーで買い物している人のかごの中をチラ見して、今夜のメニューを想像してみるとか。
花屋さんで大きな花束を注文している男性のこれからを想像してみるとか。
映画やドラマの展開を予想し合うというのもオススメです。
日々の何気ないことで、人間の力は大きく鍛えられるものです。
私もちょっと予想してみましょう。
今日の小野寺家の献立はきっとすき焼きでしょう。
タカさんワカさん、しっかり召し上がって英気を養ってください。
次のお仕事に向けて。
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