「くわーーーっ!!!我に一言言わせるがね!!!」




ガガが突然火を噴いた、いや、大声を張り上げた。

(火を噴いたらドラゴンである)

「いや、ガガさん。一言と言わずどんどん言ってくださいよ」

「しめた!!」とばかりに僕は、龍神の教え手帳にメモの準備をした。


「最近の人間界は一体どうなっているのかね?なぜ、大事なことを本人に言わんのだ!!」


「ははあ、なるほど。ガガが言いたいこと、私もわかるわ。ほら、タカだってこないだ言ってだじゃん」

と、横から口を出すワカ。

たしかにこれは最近僕も気になっていたことである。


僕の周りにもかつてそういう人が多かった。


「あの人は、これがダメだ」

「もっとこうすればうまくいくのに」

「あの人は、ここを直せばいいのに」


第3者に向かって文句を言う人。


そしてそのたびに思う。


 

「それ、本人に言ったらどうですか?」


って。


ひとしきり吠えたガガは、腕を組むと眉根を寄せてしゃべり出した(イメージです)。


「大事なことを言えない奴らはな、結局は自分に自信がなく臆病なのだ。『反論されたらどうしよう』『うまく話せるか自信がない』『嫌われたら嫌だ』そんなふうに言い訳して逃げているだけなのさ、ふん、くだらん」


上司だから言えない。

友達だから言えない。

だけど、言わないことでコミュニティは壊れ、意思の疎通もできなくなっていく。


「言わなくてもいいことは所詮ただの文句なのだよ。文句言うなら他人を巻き込むんじゃないがね。おまえが話す誰かの文句を相手はどんな思いで聞いているのか、想像したまえ。想像力というのはこういう時に使うのだよ」


ガガの正論。

確かに誰かの悪口というのは、聞いていて気持ちの良いものじゃない。

意見と悪口は違うのだ。


「ガガさん、確かにその通りです。人間ですから誰かを嫌いなことはありますが、僕もなるべく悪口は言わないようにしています。忘れるように努めたりとかですが」


それに悪口言っても状況は変わらない。


「だけどもし、本当に大事なことを言わなきゃならない時があってさ。それを拒否されたり、大事なことを言ったことで関係が悪くなったらどうすればいいんだろ?」


ワカが当然の疑問を口にする。


「うん、わかる。みんなそれが恐くて口にできないんだと思うし」


するとガガはふん、と鼻を鳴らして


「本当に相手のためを思って言った本音が亀裂になるのであれば、そこまでの仲なのさ」

痛烈にそう言い放った。


腹を割って話ができないような関係であれば、信頼関係を築くことは決してできません。

さっさと離れるとか、距離を置いて付き合うとか、それ相応の付き合い方をするのが良いでしょう。

もし、なんらかの事情(仕事とか近所づきあいとか、もしくは親子とか兄弟とか)で、どうしても付き合いが必要な場合は「そういう人」だと思って割り切って付き合うのがコツです。

そうすれば、無駄に愚痴を口にすることもなります。関心が向かないと自然にそうなります。


ガガの深く潔い説法に、僕が満足していると


「大体だな、我はずっと前からタカに本音をぶつけているのだよ!!

しかしタカはいつも我をイジメて悪いヤツなのだ。チャーハンの謎を解けと言ったのに、真面目に取り合ってもくれなかったがね!!」


また古い、いや、懐かしい話を・・・と僕は苦笑する。

(詳しくは僕の初著書「妻に龍が付きまして…」をご覧ください)


「でもまあ、ガガさんのおかげでここまで来れましたから。感謝してますよ。あ、本当です」


「・・・『本当です』って言われるとなんか嘘っぽいがね」


「そんな~~~」

まったく素直じゃないんだから、うちの龍神様は(^^;)



皆さん、ガガさんって素敵ですよね?

本当に(笑)。

 


 




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