うーん。

僕はパソコンの前で腕を組んで唸る。


これを書いてよいものか・・・書きすぎか・・・悩ましい。


すると


「タカや、なにを悩んでいるのかね?」




ガガが声をかけてきた。

通訳するのは、もちろん妻のワカなんだけど。


あ、ガガさん。いや、こういうことを書いていいものかと悩んでいたんです」

 


「ほう。どういう意味かね?」


「ですから、書いて良いこととダメなものってあるじゃないですか。僕は物書きですから、できるだけ忠実にわかりやすくを心がけますが、それでも世間にどう取られるかというデリケートな問題には気を使うんですよ」



「ふん。面倒にこねくり回すんじゃないがね。つまりおまえは失敗したらどうしよう、と恐怖を感じているわけだな」


「まあ・・・そういうことですかね・・・」

僕が渋々答えると、ガガはやれやれと首を振った。


「タカや。おまえは恐怖の正体は何だと思うかね?」


「恐怖の正体?」

僕は意味が分からず聞き返す。


「いいかね。恐怖というものは、実はこの世には存在しないものなのだよ」

 


「バカ言わないでよ、ガガ。この世の中は恐いものだらけでしょーが」

ワカが口をはさむ。うん、最もだ。僕も同感である。


「黙るがね!!」


偉大なる龍神は騒ぎ立てる僕らを一喝する。

そして、続けた。


「恐怖というのは、その人間自身が『失敗するのではないか』『災難が襲ってくるのではないか』と嫌な思いを先回りして、心の中で作り上げている妄想に過ぎないがね」

 


つまり・・・、僕は頭の中を整理する。

「恐怖心というのは、まだないものを勝手に想像して作り上げているだけだ、と?」


僕の言葉にガガが大きく頷いた。

「その通りだがね」



恐怖心というものは、まだ実際に起こってもいないことを先回りして想像し、恐がっているもの。

つまり、その人の心の中で生み出された産物に過ぎないんです。


実在しないものに怯えて行動できなくなってしまっては、非常にもったいないこと。


「失敗したら人に笑われるかも」

 

「人から愚かなヤツと思われるかも」

 

「嫌な気分になるかも」

 

「人にバカにされるかも」

 

「怒られるかも」

 


 

 

これはすべて、その人の心の中で作り出された虚像に過ぎません。

 

そんな虚像に惑わされて自分の行動を制限してしまっては経験するチャンスをみすみす捨ててしまうようなものです。

とてももったいない。


自己啓発分野のパイオニアと言われる、アメリカの作家アール・ナイチンゲールも

「心配事の92%は実際には起こらない」

との分析結果を公表しています。


「無用な不況や心配に縛られていても、なにも始まらないのだよ。まずは行動あるのみだがね」

ガガはそう言って笑った。


「わかりました!!以前、教えてもらったガガさんの失敗談を書くとガガさんの人気が落ちないか心配して悩んでいたんですが・・・」


そう言って僕は続ける。


「書きます!!」




「やめるがね!!」

 





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