僕は時間ができたら
いつも本を読んでいます。
今読んでいるのは、百田直樹さんのフォルトゥナの瞳。
特にカフェでの読書は、余計なことを考えずに本に集中できるから好きなんです。
そして本屋を覗いては、面白い本がないか見て回るのも大好き。
あ、これは僕の本ですね。
自分の本が並んでいるのを見ると、やっぱり頬が緩みます。
ホントに嬉しい。
全国の書店さん、ありがとうございます!!
(写真は紀伊國屋仙台店さん)
そんなささやかな楽しみの時間を過ごして家に帰ると、
「しかし、おまえは本の虫だな。書いては読み、書いては読み。好き過ぎだがね」
ガガが呆れた声をかけてきた。
「好きですね」
僕は笑顔で返す。
するとガガは、
「まあ、それだけ好きだったから成功したのだがな」
「え、好きだから成功した?」
僕は思わず聞き返す。
たしかに好きなことを仕事にしたい、という人は多いだろう。
だが、なかなかうまくいかない人の方が多いのも事実だ。
さて、偉大なる龍神の見解はいかに?
「要は成功しているヤツは、好きのケタが違うのさ」
そう言うと一旦間を置いて続けた。
「一流と言われているダンサーは休憩時間まで躍っている。それは嫌々ではなく、したくてたまらんからだ。一流の歌手は休みの日まで歌っている。歌うことが好きで好きでたまらんのだ」
それを聞いて僕はハッとする。
僕は、子供の頃から野球をしていた。
「プロ野球選手になりたい」というのが密かな僕の夢だった。
だけど、休みの日が嬉しかった。休憩の時は率先して休んだ。
でも一流になる人は休憩する時間よりも野球を選んでいた。
好きだから。
なるほど、好きの度合いが違うというのはこういうことか・・・。
「そりゃあ、実力にも差が出るでしょうね。しかも好きでやる人ほど、集中力も大きくなるし」
今、フィギュアスケートで脚光を浴びている紀平梨花さんは、小学校の頃から昼休みの短い時間さえ惜しみ、学校を抜け出して練習していたという。
友達と遊ぶ時間よりもスケートが好きでたまらなかったということだ。
「なるほどね、好きの度合いが違うか。そういえばタカは、お風呂の中でさえ本を読んでるわよね」
ワカがケラケラと笑いながら言った。
「いや、意外とお風呂ってゆっくりと集中できるんだよ」
と僕も笑いながら返す。
妻のジャマもガガのジャマも入らないから、とは言わないでおく(笑)。
好きこそものの上手なれ。
なるほど、そんなカラクリがあったわけだ。
そして・・・
「でも良い本が書けるのは、本だけでなくガガさんのことも好きだから、が一番だと思いますよ」
そう僕が言うと。
「ふん。我はタカにイジメられたのだよ。追い出されたのだ、龍神虐待なのだよ」
ちょっと照れたようにガガが言った。
まったく、素直じゃないんだから(^^;)
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