「おいタカや!どうしてくれるのかね!!」
「は・・・はい?」
ガガの声に僕は驚いて聞き返す。
「なにかあったんですか?」
「なにかではないがね!!」
ガガの勢いは止まらない。
僕、最近何かやらかしただろうか・・・?
身に覚えはないけど・・・と思いつつ、内心はヒヤヒヤである。
「おまえ、こないだ酒の神様のことを紹介しただろ」
「は、はい、しました。オオモノヌシさんのことですよね」
その時の記事はこちら
↓↓↓
年末はお酒を飲む機会も増えますが、お酒の神様を知っていますか?
「我はある神様に聞かれたのだよ。『自分も酒の神様なのに紹介されないのはなぜじゃ?』とな」
「あ」。
僕は気付いてハッとした。
「た、大変失礼しました」
恐縮して謝る。
しまった・・・。
後で紹介しようと思って、すっかり忘れていた。
しかも、
その神様には僕たちが初めて出版する時からお世話になっているのにも関わらずだ。
実はちょうど二年前のこと。
初めて出版社にを訪れた時に伺った神社が・・・
東京、赤坂にある山王日枝神社。
こちらのご祭神、大山咋神(オオヤマクイ)さん。
稲の実りを司る大年神(オオトシガミ)の息子であり、京都の松尾山に住む山の神様としても知られる神様である。
かつて、大陸から酒造技術を伝えた秦氏(はたし)の氏神として信仰を受けた神様で、酒造りの神様としても有名だ。
「大事な神様を忘れるなんて、すみません。本当に失礼しました」
僕とワカは頭を下げた。
そして、
「ま、いいがね。神様だって、本気で言っているわけではないからな」
という、ガガの言葉に胸を撫で下ろした。
「せっかく、多くの読者が読んでくれているのだ。神様のことをもっと知ってもらえれば、人間も神様もお互いが嬉しいではないか」
「たしかにその通りです」
僕も大きく頷いた。
ちなみにオオヤマクイさんは、結界も得意としており、平安京(今の京都)を結界で守っているのもこの神様なんです。
平安京の鬼門(北東)には日枝大社、裏鬼門(南西)には松尾大社。
悪いものが入ってこないように結界を張っている神様は、どちらもオオヤマクイさんなんですね。
あなたの近くにもオオヤマクイさんのいる神社はあるでしょうか?
ちょっと探してみてはいかがでしょう。
悪いものから守ってくれるかもしれませんよ(*^-^*)
「なに!?我が悪いものだと言うのかね?」
「いやいや、誰もそんなこと言ってませんよ」
僕は慌てて両の掌を左右に振って否定するが、ガガは更に騒ぎ立てる。
「いや、我はタカにイジメられたのだ!出て行けと言われたのだよ。龍神イジメだがね!!」
もう、僕はこのネタを一生言われ続けるのだろう(^^;)
(妻に龍が付きまして…198頁をごらんください、もはやイジメられてるのは僕の方です)
まったく、しつこい・・・いや、根気のある龍神様である。
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