「生理中は神社に行ってはいけません」

そんな話を聞いたことありませんか?


実は先日、友人(女性)と食事をしていると、そんな話になったんです。

で、そのあたりをガガさんに聞いてみたんです。


「ガガさん、こういうのはデリケートなところで聞きにくい方も多いと思うので、ぜひ教えてください」

と、頭を下げる僕。


「女性にとっては気になるところだもんね。血は穢れているからと言われても、体のことだからこればかりはどうしようもないし」


ワカが困惑したように腕を組んだ。

 


「ふうむ。よかろう。しかし、その前にまず、おまえたちの実体験を話してみたまえ」


「あ、戸隠での出来事でしょうか」


実はガガと出会ってから毎年ご挨拶に伺っている




戸隠神社へ参拝へ訪れたときのこと。


予定を組んだ日に、妻は生理と重なりそうだったと言うのです。

毎月のこととはいえ、やはり女性にとっては何かと大変なことだと思います。

妻も結構、お腹が痛む方なので・・・。


ところが、

予定が大きくズレたのです。

しかも3週間ほどズレて、結局神社参拝と重なることはありませんでした。

そこで僕たちの中でひとつ結論が出たんです。


「たぶん神様は血がお嫌いなのよ。だって、あんなに予定が狂うなんてありえないし、血が出てるときには来て欲しくないんだと思うわ」

「まあ、たしかに昔から日本の神様は『死』や死につながる『血』を嫌うとは言うけど。だけどなあ、本当にそれだけの理由なのかなあ・・・」

僕は腕を組んでうーんと唸った。いまひとつ、強い説得力に欠けている気がする。

やっぱり血は『穢れているということ』なのだろうか…。


するとガガの瞳の奥がキラリと光った。


「ほう、タカや。納得いかんようだな」


「まあ、なにかもっと深い理由がある気はしますよね」

と、僕。やはり何かあるなら追求したいのが本心である。

 


 

「では問おう。タカや、『ケガレ』とはなんだね?」


僕は以前ガガに言われたことを思い出しながら答えを探す。

「たしか…気が枯れている、だから気(け)枯(が)れ、と」


「さよう。つまり元気が足りていない状態だ。人は身内が亡くなれば元気を失う。気が枯れている状態だ。そういう時はなにも無理に神社に来る必要はない、という神様の気づかいなのだよ」


「じゃあ、もしかして。生理中に神社に参拝してはいけないというのも?」


「わかったかね?体力のない女が出血しているのだから、本調子ではないのは当然だがね。だから無理をするなという意味なのさ。神社というのは山の上にあったり、長く歩かなければならない場所に多くある。体力も消耗するからな」


じゃあ、と驚いたようにワカが口を開く。

「戸隠の神様は血が嫌いで私の生理を遅らせたわけではなくて、私の体調を気遣ってくれたってこと~?」


なんと。でも、もしも、本当にそうだったら。いや、きっとそうだ。

神様の優しさが胸に広がっていくような気がした。


そして僕は納得がいった。

神様は、人間の心が沈んでいる時。体調がすぐれない時。無理に参拝する必要はないよ、と言ってくれていた。

それをいつしか人間が「死や血は穢れているから、神社参拝してはいけない」と解釈そのものを少しずつ変えてしまった。

考えてみれば、神様が人間に「来るな」なんて言うわけがないのだ。


「神様だって、大好きな人間が体調がすぐれない時に参拝に来れば気を使うのだよ。おまえたちのようにどうしてもその日に行きたい、行かなければならないという場合は仕方ないが、わざわざ出血時に神社に行く必要もないだろう。終了してから元気に行く方がスッキリしてよいがね。神様もその方が安心だからな」


そう言ってガガは大きく笑った。


これは僕たちの実体験ですが、戸隠の神様がワカの体調を整えてくれたと信じています。

ワカも痛みがひどい方ですし、戸隠に参拝するのは男の僕でも体力を使いますから。

だから、そういう時は無理はせずにという意味だと思います。

その方が神様も安心です。ガガさんの言うように、終わってから元気な姿を見せてあげればいいと思いますよ。







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