「龍神さんのために何をすればいいですか?」

「付いてくれている龍神様に喜んでもらうためには私はどうすればいいんでしょうか?」


最近そんな質問をよく頂きます。

そこで今回は、龍神工学がご専門のガガ教授にご説明していただきたいと思います。






「では、ガガ教授。よろしくお願いします」

「ふむ。よろしいがね」

ガガはそう言ってコホンとひとつ咳をした。

結構その気になっているようだ。


「そもそもだね、人間が龍神のためになにかしようと思う必要などありゃせんがね!!とにかく元気に楽しく、強く生きる。我々が望んでいるのはそれだけなのだ。以上!!

 


いや、以上って…。

さすがはガガである。まどろっこしいウンチクはいらないということか(^^;)

でもなあ、これじゃ読者の皆さんに伝わるかどうか・・・と、気を揉んでいると

 

ビューンと一陣の風が吹いた。


「ここは私が詳しくご説明しましょう」






黒龍の登場だ。


「助かった。黒龍さん、すみませんがお願いします」

僕は胸を撫で下ろした。


「では黒龍助手、我の言いたいことを説明してやりたまえ」


ガガ教授はそう言って、ふんぞり返っている。

まったくもう、自分のことは棚に上げて、勝手な龍神様である。


「かしこまりました。まず、私たち龍神に人間が何かをしたいという気持ちはうれしくはあるのですが、そんなことを考える必要はありません」


そう言いきると黒龍は僕に視線を向けてきた。

「タカさん、あなたは覚えていますか?私はタカさんに付いている龍神ですが、かつて龍神としての姿も保てずに消えかけていたことを…」


「ええ、覚えています」


「そんな私が再び龍神として力を戻せたのは、タカさんが成長してくれたお陰なのです」


……。

かつて、僕は頭が固く、理論派気取りで人の意見を聞かなかった。

自然と人を見下すようなところもあったに違いない。

それでも人の言うことを寛大に聞いている気でいたから、尚更たちが悪い。


ああ…オレ、どんだけ嫌なヤツだったんだろう。

思い出したくない過去に僕は顔をしかめる。


「しかし、タカさんはそれに自分で気付いて改善の努力をしてくれました。それが成長です。たとえどんなに頑固で独りよがりで嫌なヤツで人の意見も聞かない最悪の・・・」


「わ、わかってます、わかってますので、もう!!」

僕は黒龍の言葉をさえぎるように両の掌を振りながら叫ぶ。

なにもそこまでダメダメを並べ立てなくても・・・^^;


「つまりさ、龍神様のために何をしようとか、何かしてあげたいとか、そんな机上の空論抜かしてるよりも、どんどん動いて体験して魂を成長させて、幸せを感じて欲しい。龍神さんたちが人間に望んでいるのはそれだけなんじゃないの?」


なんせ龍神のエネルギー源は人間の成長する魂。ワクワク弾む魂だ。

つまり僕の成長が結果的に黒龍さんのエネルギーになったのである。


それを要約したワカの言葉に、黒龍も大きく頷いた。


「その通りです。ですから龍神は『必ずこれをしろ』とか『必ずあの神社へ行け』などということは言いません。もし言うとるならば、それはその人が成長するためのアドバイスくらいと考えてよろしいでしょう」


「じゃあ、僕たちが十和田の龍神に会いに行けとか言われたのも」


「ええ、ちょっとしたアドバイスです。そこでタカさんは龍神や神様について知るキッカケを掴みましたよね?日本の文化の不思議さと奥深さ、そして素晴らしさを学び、今のタカさんになりました」


その通りだ。

神社を巡るうちに、ものすごく日本の成り立ちを知りたくなり、今では本を書くという仕事をさせてもらっている。

本当に不思議だし、ありがたい。


「考えてみれば人間が龍神様になにかをしてあげようとか、おこがましい話ですよね」

僕は頭を掻きながら、言った。


そう、自分自身が成長し、楽しく生きる。

それこそが龍神や神様に対して、一番にできることなのだ。

それが一番の恩返しになる。


だから神様が「~しなさい」とか「神様が~を望んでます」なんてことはないんだろうな。きっと・・・。


僕がそんなことを考えていると


「ややや、タカや!!そういえばまんじゅうはどうなったのかね?」

ガガが思い出したように声を上げる。


「まま、まんじゅう?」



「おまえ、こないだの龍神ノートで我をまんじゅうにすると言ったではないか!!ちゃんと実行するがね!!」


 

そ、そうだった・・・(^^;)。


「それは僕の成長のためですか?」


「我のためだがね!」


やはりこの龍神様にはかなわない。

さて、まんじゅうプロジェクトを始めるか、まったく(^^;)



注意まんじゅうエピソードは、最新刊『龍神ノート』に記載していますメモ

 


 





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