この日、僕たちは日頃のお礼に



鹽竈神社へ




最近はなかなかご挨拶に来れなかったので念入りに日頃のお礼とご報告を。


心地よい春の風を感じながら境内を散策する。

この時間が気持ちがいいのだ。

日頃のケガレが落とされていくような気持ちになるから神様というのはすごい。


そんなことを思いながらふと見上げた先。





灯籠に描かれた龍神様と、その頭上に鳳凰を見つける。



「そう言えば以前、ガガが『龍神は神上がりすると鳳凰になる』って言ってたよね」

僕が呟く。


「言ってた言ってた。だから最近の龍神は羽が生えているものもいるって」

ワカがそれに続く。


「じゃあさ。龍神に会える場所が滝とか湖、神社というふうにあるように。鳳凰に会うにはここち行けっていう場所あるのかな?」


純粋な疑問だ。

日本では龍神は馴染みがあるが、いざ鳳凰って言われるとゆかりのある場所なんてあるのだろうか?

「そこのところ、ガガさん。どうなんでしょう?」





「そんな場所ないがね」


まさかの即答。

え?そうなの。


「鳳凰は龍神としての仕事を終えた天上へ神上がりする姿だからな。あえて言えば空ということになるかね」


「人間で言えば、亡くなった人が成仏して天国に行く、みたいな?」

ワカが首を傾げながら聞き返す。


「人間の魂は長い旅をしていると言ったよな」


「はい。聞きました。前世でやり残したこと、後悔していることをするために肉体を借りてこの世に生まれて来ると」

人間界では輪廻転生と言われている。


「では聞くが。その魂がやり残したことをすべてやり終えて、崇高な魂となった時。どうなると思うかね?」


僕はうーん、と腕を組んで頭をひねる。

魂はいつめでも成長し続けるものだと思っていたが・・・


その様子を見てガガが続ける。

「おまえら日本人は仏教用語で『解脱』というよな」


「解脱?」

僕は眉間に皺を寄せて首を捻る。

ごめんなさい、勉強不足です・・・


「人間は、生まれ、死に、そしてまた生まれる。その輪廻の輪から抜け出すというという意味だ。解脱した魂は天上へ行くわけだ。おまえたちの言う天国というやつだな」


「へー。ガガってそんなことも知ってるんだ。意外~~」

ワカが感心したように感嘆の声を上げた。


「仏法を司る龍神に聞いたのだよ」

そう言ってガガが胸を張る。


「つまり、龍神もその役割を全うすると神上がりして鳳凰になると。すると人間界からは離れるということですね」


「そうなのだ。だがつまらんじゃないか!上から見ているだけなんて。我はもっと人間たちと一緒に過ごしたいのだよ」


「それは僕たちも大歓迎です!」

僕たちは笑顔で叫んだ。

こんなに楽しい龍神様に去られたらつまらないじゃないか!?


「まあ、我はすでに鳳凰券は持っているからな。いつでも鳳凰にはなれるのだよ」


「鳳凰券?」


「そうなのだ。良いことをしたらもらえるチケットを10枚集めると鳳凰券と交換してくれるのだよ!我はすでに持っているのだ」

そう言って高らかにガハハとガガが笑った。


鳳凰券って・・・

商店街の福引券じゃないんだから(笑)




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