「まったく!!なぜ人間はこんな混んでいるときに、好き好んで出かけるのかね」


呆れたようなガガの声が飛んでくる。

穏やかな新年。僕たちは散歩がてら、仙台初売りに来ていた。





「お正月なんだからしょうがないでしょ。それにお正月は、みんながお祝いムードでいい感じじゃん♪」

人の波の中で、妻ワカが言った。

「お祭り気分で、気も賑わってるしね。このムードいいですよ」

僕も妻に同意見。


「ふん。正月はおまえらが仕事しないから、我も暇なのだよ」

と悪態もついてはいるものの、年神様を無事お迎えして国全体の気が良くなっているのを感じるのか、どこか満足げなガガである。

まったく素直じゃない龍神様である。


とはいえ、やはりすごい人だ。

仙台初売りは江戸時代からの続く旧仙台藩領内の伝統行事。

そのため他地域より豪華な景品を 付けることが国(公正取引委員会)からも認められているほどだから、とにかく毎年賑わうのである。


すると。

人に波を眺めていたガガが、こんなことを聞いてきた。


「ところでおまえら。これだけ人がいるのに、みんなぶつからずに、人によっては店を物色しながら歩いているよな。これはなぜだかわかるかね?」


「え?そりゃ、みんな人にぶつからないように気を付けているからじゃないですか?」

僕がさも当然と答える。しかしガガは、


「一人一人が周りの人の動きに神経を使っていたら、よそ見などできるはずないがね」


「・・・・・・。」

そう言われればその通りだ。

僕はもう一度思考を巡らせて、周りの人たちに目を向けてみた。


あっ!

僕は思わず声を上げる。

流れができてますね!駅に向かう人の流れ、逆方向へ向かう人の流れが!!」


それを聞いてガガがニヤリと笑い、よく気付いたがね、と言った。

「皆が同じ方向へ向かう人の後ろに付く。すると前から来る人を避けるのに神経を使わずに済むのだ。同じように後ろにも人が付く。結果的に、どんなに大勢の人がいても自然と大きな流れができているのだ」


「そうか。その流れに乗ることでスムーズに移動ができますね。そしてその分、周りのお店を眺めながら歩けるわけだ」

なるほどね、と僕。

 



「実はな、運気の流れもこれと同じようなものなのだよ


「運気の流れ?」

意味がわからない。

僕は首を傾げて問い返す。


「人間は占いっての、好きだろ?」


「嫌いじゃないですね。僕は今日の運勢で3位でした!!」

いえい!と僕は右のこぶしを突き出して言った。

するとガガは呆れたように

「だからおまえはバカなのだよ、嘆かわしい」

そんなバカバカ言わないでくださいよ、と僕は顔をしかめる。


「占いは、当たる当たらないという目線だけで見ない方が良い。順位が上だから良いとか、そういうものでもない。なぜなら運気の流れとタイミングを教えてくれるものだからだ」


「タイミング?」


「運気が良いときは何事もスムーズだ。そんな時は仕事でも恋愛でも、どんどん事がうまく進むがね。人ごみの中でも人の波にうまく乗るとスムーズに移動できるのは今言ったろ?それと同じように物事は進んでいくがね」


「では逆に運気が悪いときは?」


「言うなれば、逆行してくる人の流れに逆らって移動するようなものだ。当然、思うようには前に進まん。人をかき分けるのに必死で、周りの事にも気が回らなくなるのだ」


「じゃあそういう時、つまり運勢が悪いときはどうすればいいんでしょうかね?」 
 

「いつでも動けるように勉強したり、自分を磨いて爪を研ぎたまえ。断言しよう、準備は決して裏切らないがね。役に立つ時が必ずくる」

 


例え悪い時でも、それで腐ったり止まってしまわずに、コツコツと波に乗るための備えをすることが大きな成功に繋がることを、僕は誰よりも知っている…つもりである。


 

「じゃ、占いの順位が悪いからって別に落ち込むことないのね(笑)。よかった♪」

ワカが安心したように言った。(ここだけの話、妻は運勢最下位だったのだ)。


「あたりまえだがね。しかし、その運気の流れやタイミングを知ることでができる。ありがたいことではないか。この人ごみの中でもちゃんと目的地に移動できるようにな」


僕はもう一度、人の流れに目をやった。

人々は自然と流れに乗り、いきたい方向へ進んでいく。

駅へ向かう人の流れ。

駅から街中へ向かう人の流れ。

それぞれが自分の思惑の人の後ろに付き、ぶつからずに移動している。


それを運気に例えれば、自分の目的地への流れを見極めて、そこに乗ればいい。

 

そのタイミングを教えてくれるのが占い。

 

そしてその流れを更に加速してくれるのが、僕らの頼もしい龍神様なわけか。

僕は敬意の念を持ってガガを見上げた。すると、


「やや!!ややや!!しょ、正月は神様や他の龍神たちも、いっぱい街に出てきているがね!!おい、押すんじゃないがね!!我はあっちに行きたいのだよ!!」


だんだん声が・・・遠ざかる・・・。

賑やかな正月の空気の中、大勢の神様たちの波に呑まれて、ガガが流されていった・・・。


おーい!!龍神様ぁーーー!!!








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