「おい!なんかブラブラ下がっておるがね


涼しくなったとはいえ、まだまだ残暑が残る中、ガガが声をあげた。


「あー、あれはですね」



 


仙台のお祭り



 


「七夕祭の飾りつけです」


夏はやっぱり祭りの季節。  

ここ仙台でも美しい七夕飾りが街中を彩り、行きかう人々がそれを眺め、活気あるムードになっていて、やっぱりいつもとはちょっと違う。

まあ、ガガ風に言えば「何かがぶら下がっている」わけだけれど。


「ふーん。なかなかキレイではないか。やっぱり日本人は神様を喜ばすのがうまいがね。祭りは人の心をワクワクさせてくれるのだ」


ガガの口調も軽やかになる。どうやら気に入ったらしい(笑)。

しかし、


「ところで、この祭りにはどういう意味があるのか我に教えるがね

「え?意味・・・ですか・・・」


うーん、ごめん。考えたこともなかった。

 

祭りは神様を楽しませるためのものと言いながら、それぞれの祭りの由緒も知らないというのは問題だ。

あ、もしかしたらワカが知ってるかも!!


「知ーらない」

妻、即答・・・。淡い期待を持った僕が甘かった。


 

「た、たしかに。神社の由緒を知ると良いですよ、なんて言いながら祭りの意味までは調べたことがありませんでした」


「ふん。だからおまえたちはダメダメなのだ。すぐに勉強するがね!!即!!」

ガガ節炸裂だ。


 しかし、事実。反論できない。ちょっと悔しい、けど、やっぱり意味は知りたい!!

そんなわけでシャクだけど、調べてみました。

実はですね、お祭りには神様に対するそれぞれの「願い」が込められているんです。


たとえば京都の八坂神社の祭礼、祇園祭。


これは昔、日本全国で疫病が流行った時に祇園の神様を祀り、神輿を送って厄災を祈ったところ、疫病が鎮まったことから始まったお祭り。

 

疫病などの厄災が去ってくれるように人々が神様に祈り、楽しませたんです。


次に、勇ましい大阪の岸和田だんじり祭。


これは昔、岸和田藩のお殿様が伏見稲荷を城内に勧請して、五穀豊穣を祈って稲荷祭りを行って神様を喜ばせたのが起源とも言われています。


そう、お祭りにはその神様への願いが込められていたんです


確かにそれを知るだけで更にお祭りを楽しむ気持ちが高まった自分がいました。


「ふん。わかったかね。おまえたち晩まで仕事ばかりしてないで息抜きしたらどうかね!?わかったらさっさとチャーハンでも食べに行くがねっ!!」



「わざわざチャーハン食べに出かけませんってばっ!!」

と、ここで気付いた。

あ。

もしかしたら、今しかないこの季節を楽しめというガガなりの導きなのかも?きっとそうだ。

この夏はどこかお祭りに出かけてみようか。



たまには身も心も開放してみよう。せっかくの夏なんだから!!






 
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今日もご愛読ありがとうございました!!

 


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