朝から響く龍神ガガの声
「タカや。おやすみ」
「いや、朝ですから。おはようです」
朝からガガの相手をする日常・・・
最近、暇なのかどうもこうやって僕をいじってくる。
でもそれにいちいち答えていては大変なので無視してパソコンに向かいキーを叩いていると。
「おまえ、我を無視するのかね?龍神をイジメるのかね?相変わらずひどい奴だがね!」
と声を荒げて、さも「我の相手をしろ!」とばかりに絡んでくる・・・
この龍神様、相変わらずの気分屋のようだ。
しかしそういうときはこちらから話を振るに限る。
「ところで最近は龍神様や神様はどうですか?最近は龍神や古事記ブームで意識してくれる人が増えて喜んでいるんじゃないですか?」
「ところがね。神様界でひとつ不満が広がっておるのだよ」
おや。
これは興味深い。ちょっと詳しく聞きたい話だ。
「え~、それはどんな不満でしょう?」
「聞きたいかね?」
「そりゃもちろん!!神様のお話を聞けるなんてガガさんあってのことですから。ガガ様スゴイ!ブラボー!!」
わけのわからないヨイショをする僕。しかもブラボーって・・・。
しかし、ガガは。
「ふん。そうかね。しかたがないがね。話してやろう」
とまんざらでもなさそう。
やはりこの龍神、おだてに乗りやすい(笑)。
「おまえ、神様にあれこれお願いするだろ?」
「しますね」
「お願いしたら委ねんかね?人間界でも言うだろ『人事を尽くして天命を待つ』って」
「はい。僕がやるべきことをやったらあとは神様にお願いして、あとは待ちますね。神様のスゴさは知ってますから」
「ところがだ!」
ガガはクワッと目を見開いて語気を強める。
僕の目には見えないのであくまで雰囲気だ。
「神様にお願いしておいて委ねんやつが多いのだよ」
「委ねない?」
「神様にお願いしたくせに、まだ不安なのか自分で動き回るのだよ」
「あー。なんとなくわかります。神様にはお願いしたものの、やっぱり心配で、なにかやり足りないんじゃないかとアクセク動いちゃうんですよね」
「神様からしたらな、『お願いされたから叶えてやろうと動いてるのに自分でなんとかしようとしてるなら俺、必要なくない?信用もされてないし』ってやる気もなくすのだよ」
「そりゃもったいない。神様も頼られてないと感じちゃうわけですね」
「さよう。神様にお願いしたなら最後まで信じるがね。こう言っちゃなんだが、なにもせずにお願いだけして頼り切ってるやつの方がマシな場合だって稀にあるのだよ、まあ稀にだが」
「え?マジで!」
これは衝撃の事実!
僕はこれまで行動するのは自分だ。
神様だけを頼ってはダメ、行動してこそ神様の後押しを受けられる。
そう言ってきたのに。
「もちろん自分で行動せんやつはダメだよ。でもな、行動しても神様を最後まで信用せんやつが多いと神様も・・・」
「神様も」
「自分ではなにもせんやつだが、神様を信じているやつの方が叶え甲斐があると気まぐれで叶えてしまうこともあるがね」
「そりゃラッキーな・・・」
「たまにおるだろ。『こんなことあったらいいなぁ~。神様お願い!』って思って元気に過ごしてたら『ポン』って叶っちまうようなやつ」
「いるいる!」
ワカが突然声を上げる。
身に覚えがありそうだ(笑)、うん、あるだろうね、キミなら。
稀な人、ここに発見!
「おまえら。やることやって神様に願ったらあとは信じて待てばいいのだよ。神様だって委ねられたら責任もって頑張るがね」
「わかりました!委ねます」
「ところでだ」
「はい?」
「おまえ、たこ焼きってあるだろ」
「ありますね」
・・・嫌な予感・・・。
「たこ焼きはなぜ丸いのだね?おまえ、その謎を解くがね!今すぐに!!」
ガガは相変わらず人間界の様々なものに興味を持つ珍しい(?)龍神様だ。
今日のお題は「たこ焼き」らしい。
以前は
やたらチャーハンに拘っていた・・・
「はいはい。わかりました」
「おまえ、どこ行くがね!謎はどうなった!」
ガガの声を背に受けながら近所のたこ焼き屋に向かって家を出る。
最近、馴染みのたこ焼き屋に行ってなかった。
たこ焼き屋のおっちゃんにもしばらく会ってないと思い出したのだ。
久しぶりにたこ焼きを買いながらおしゃべりするのも楽しい。
今日も良い風が吹いている。
きっと龍神風だ!
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みなさんもぜひ、TEAM梵に遊びに来て自分を生かす場を作りませんか。
最初は皆、ひとりでしたが今ではメンバーになりみんな仲良く神様や龍や仲間と繋がってます!!
2017年5月24日開催予定!
今日もご愛読ありがとうございました!!