仙台市内には大國神社というオオクニヌシ(大国主)をはじめとする国つ神をお祀りしている神社があります。
いわば出雲大社の宮城県版と言っていいでしょう。
とてもパワーがあり、私たちもよく参拝に訪れる神社のひとつです。
その境内にある社
ここには
オオモノヌシ(大物主大神)
スクナビコ(少彦名大神)
という二神が祀られています。
実はこの二神はオオクニヌシと共に国作りをしたとても所縁の深い神様。
境内社とはその神社の主祭神と所縁の深い神様や神社をお祀りしていることが多いんです。
※オオモノヌシはオオクニヌシ自身の和魂とも言われています。
そしてこのスクナビコという神様の存在こそ、日本人の文化を表しているとも思えるんです。
このスクナビコはオオクニヌシが国作りに行き詰まり、海を見ながら途方に暮れている時にガガイモの船に乗って波の向こうから登場します。
※こちらは神田明神のスクナビコ像
オオクニヌシはこの海の向こうの異世界からやって来た神様と共にコンビを組むことになり。
そして国作りを進めることができました。
しかし、順調に進んでいた国作りの途中で、なぜかスクナビコは去っていってしまうのです。
このように、ある日突然やって来て、またある日突然去っていく存在を日本では古くから
まれびとがみ(客人神)
と呼びます。
日本では一万年以上昔の縄文時代より、人はあちこちに移住を繰り返しながら生活していました。
その生活スタイルの中で他の共同体との出会いも多かったと想像できます。
そうした異文化との交流の中でメールも電話もない時代、別れればもう二度と会うことがない人々との出会いを大切にし、相手をもてなす。
そういう生活の中で培われた文化。
一期一会
という言葉にもその考えが明確に表れています。
客人に対して優しく寛容である日本の心性の原点でもあります。
今月、奈良市の平城宮跡で出土した木簡にペルシャ人の役人とみられる名前が見つかったのもその現れでしょう。
奈良時代の正倉院の宝物をみても遠く西アジアからインド、中国、朝鮮半島などアジア全域にわたり国際交流が盛んだったことからもよくわかります。
もしかすると古代の日本こそ、世界に先駆けたインターナショナルな国だったのかもしれません。
そしてこのような精神の原点こそ、
オオクニヌシとスクナビコの物語のようにも感じてしまいます。
友人が困っているとひょっこり現れて。
困難を乗り越えるといつの間にか去っていく。
それがスクナビコという神様。
景気が良い時はたくさん人が寄ってくるも。
困難な状況になると人は離れてしまうことが多いもの。
でもそれは本当の友人とは言えませんよね。
景気が良い時はどこにいるのかわからないのに。
困っているとひょっこり現れて手を差し伸べてくれる。
それこそ本当の友人であり、信頼できる存在と言えるでしょう。
オオクニヌシは国作りに行き詰まっていた時に表れたスクナビコにどれだけ助けられたことでしょう。
そんな二柱の関係を象徴するかのような面白い逸話が播磨国風土記に残されています。
オオクニヌシとスクナビコがある時、争って。
粘土を担いで遠くまで行くのと、糞を我慢して遠くまで行くのと、どちらがたやすいかを競争しようということになった。
オオクニヌシは糞を我慢して、スクナビコは粘土を担いで競走した。
結局、オオクニヌシが「もう我慢できん!」と糞をもらし、それを見たスクナビコが笑ってしまい粘土を投げてしまった。
どうでしょう?
とても神様のお話とは思えない馬鹿馬鹿しい、まるで子供のようなやり取りです(笑)。
でも、なんだか微笑ましいと思いませんか?これこそオオクニヌシとスクナビコがお互いに飾り合わずに信頼し、本音を出せる存在だったことの証でしょう。
あなたにはそんな存在はいますか?
そんな出会いがほしく、スクナビコに会いたい!
という方はぜひスクナビコの祀られている神社へ会いに行ってみて下さい。
大阪の少彦名神社や東京の神田明神。
東北は福島の温泉神社。
ここ仙台であれば大國神社でも会うことができますよ!
そしてTEAM梵のイベントにご参加頂ければそんな楽しい仲間たちにも出会えるかも!?
あなたに出会えるのを楽しみにしています。
さあ!みなさんもぜひ、TEAM梵に遊びに来て自分を生かす場を作りませんか。最初は皆、ひとりでしたが今ではメンバーになりみんな仲良く神様や龍や仲間と繋がってます!!
今年最後のイベントにぜひ。
今後のイベント予定はこちら!
http://ameblo.jp/team-born/entry-12208333077.html
もちろんブログでは書けないここだけの秘密の話もしちゃいます。相性の良い神様もわかるかもしれませんよ。イベント開催の祭はぜひお越し下さい。
今日もご愛読ありがとうございました!!
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