和の心を愛する 「お金の専門家」
能登清文 です。
お客様からご質問いただきました。
「利回り7%のお宝社債を買いたいのですが、『永久劣後債』の名前が怖くて一歩踏み出せずにいます。永久劣後債のデメリットを教えてください」
解説します。
この永久劣後債は、ヨーロッパを代表する世界トップクラスの保険会社で、初回コールは2027年10月です。
償還した場合の増加率はドルベースで約25%、お宝社債の中でも一番人気の金融商品です。
しかし「『永久劣後債』とはどういう債券なのでしょうか?」とのお声もいただいております。
永久劣後債とは、数ある社債の1つです。
劣後債にも、期限付きの劣後債と永久劣後債の2種類があります。
劣後債は、会社の財務対策として、自己資本比率を向上させるために発行されます。
普通社債ですと自己資本に組み入れられません。
そのため、資本比率を上げられません。
また、一般の事業会社が永久劣後債や劣後債を発行するのは、資金調達が目的です。
そのため、一般的な事業会社が発行する劣後債はお勧めできません。
日本で一番人気がある劣後債・永久劣後債であっても、S&PやMoody’sの格付けはBB(ダブルビー)です。
BBとは、投資するのにリスクがある格付けを指しています。
債券選びで重要なのは「発行体の格付け」です。
先ほどご紹介した利回り7.40%の永久劣後債は、S&PもMoody’sもAA(ダブルエー)です。
日本の大手企業である三菱UFJ銀行や日本生命、TOYOTAなどの企業でもA(シングルエー)と、日本にAA(ダブルエー)の格付けを持つ企業はありません。
日本という国自体もA(シングルエー)です。
そう考えると、この永久劣後債は日本の金融機関よりも安心・安全なのです。
永久劣後債のデメリットは2つあります。
1つは、発行体が倒産した際に、普通社債と比べて返済順位が劣る点です。
詳しくは、こちらの動画にて解説しております。
メリットとデメリットを理解して、ご自身の資産運用にぜひご活用ください。
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