今日は今週末公開の映画、『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム
』のご紹介です。
2009年に公開され、全世界で大ヒットを記録した『シャーロック・ホームズ』の続編となる今回は、シャーロック・ホームズファンならご存知、ホームズ最大のライバルである”もう一人の天才”ジェームズ・モリアーティ教授が遂に登場!
物語は、前作で婚約したワトソンとメアリーの結婚式前夜から始まります。
その頃ヨーロッパでは連続爆破事件が相次いでいましたが、ホームズだけはこれはただの爆破事件ではないと確信していました。時を同じくして起こるインドのコットン王のスキャンダルによる失脚、中国の アヘン商人のアヘン過剰摂取による死亡、アメリカ鉄鋼業界のドンの死去・・・一見なんの接点もないと思われたこれらの出来事が、実は巧妙に張りめぐらされた“死と破壊”の糸により繋がっていて、その糸の中心にはモリアーティ教授がいると。
モリアーティの陰謀を暴こうとするホームズの身に危険が迫り、ホームズは新婚旅行中のワトソンともどもロンドンからフランス、ドイツ、はてはスイスへと足を伸ばしていきます。
史上最強の名コンビは次々と襲いかかる危機を乗り越え、ついに決戦の地スイスへ!
衣装スタッフの言葉を借りれば「ちょっとだらしない、詩人や芸術家的」なファッションに身を包んだロバート・ダウニー・Jr演じるホームズの、ヒロイックでとってもセクシーな魅力は健在! 世間的なホームズ像に真っ向から勝負を挑んでいるかのようなダウニー・Jrのホームズに、前作ではあっけに取られた方も少なくないはないはず。かく言う私もその一人ですが、見終わってみるとあの泥臭さが妙にクセになるのです。
今作もホームズの格闘&アクションシーンが満載で、謎解きの要素はほんのりと香る程度ですが、要所要所で見え隠れするコナン・ドイルへのオマージュがこんなホームズもあり! と、我らがホームズの新たな魅力を示してくれています。
実は劇中、原作の台詞の一部がそのまま使用されている部分があります。我こそはホームズフリークだ! という方は、是非とも探してみてください。
また、今作もう一つの注目どころは、ホームズとワトソン、二人の絆。
ホームズとのコンビ解散は、メアリーと婚約をした前作でもワトソンが熱望していたことですが、いよいよ式を挙げた今作では、ワトソンは「結婚は墓場だ」と相棒の結婚を寂しがり、意気消沈するホームズを残し新婚旅行へと旅立ってしまいます。そしてホームズの一人きりの捜査が始まるのですが・・・。
二人が解散してしまったら、世界はどうなるのか?
宿敵モリアーティに、ホームズは一人で立ち向かえるのか?
ホームズ最大の事件の結末と、揺れ動く二人の関係の行方は、是非とも劇場で確認して下さい。
2012/3/10(土)
丸の内ルーブル
ほか全国公開
原題: Sherlock Holmes: A Game of Shadows
監督:ガイ・リッチー
脚本:ミシェル・マローニー、キーラン・マローニー
出演:ロバート・ダウニー・Jr./ジュード・ロウ/ノオミ・ラパス/ジャレッド・ハリス/エディ・マーサン/レイチェル・マクアダムス/スティーブン・フライ/ジェラルディン・ジェームズ