ミシマイオウノコギリの♂が羽化しました。

ミシマイオウノコギリは月刊むし328号(1998年6月発刊)にて、清水敏夫氏、村山聡則氏によって亜種登録されました。(九州南部離島におけるノコギリクワガタ2新亜種)

その特徴についとは以下のとおり。


<♂の特徴>

①大あごは太く、湾曲が弱く発達が悪い。原名 亜種は体長50mm位で大歯型になるのに対し、本亜種は同サイズでも大歯型にはならない。体長60mm前後を境に大あごの湾曲が強くなる。そのため原名亜種と比較し、大歯型の出現率が低い。

②体色は赤褐色~黒褐色で光沢があり、黒褐色の個体は稀である。

③頭部前縁の中央は、ほぼ台形状に隆起し、原名亜種よりも発達が悪い。

④付節は細長く、また前脛節側縁のトゲ状突起はやや不明瞭であり、中脛節についてもトゲは痕跡程度か消失する。後脛節はほとんど消失する。

⑤大あごを除いた体長の同じ原名亜種を比較すると、 上翅は幅広く、腹部が大きい。それにともない交尾器が大きくなる。


<♀の特徴>

①体色は♂同様で光沢がある。

②付節は細長く、脛節のトゲ状突起は♂と同じく不明瞭な個体が多い。


あと特筆すべき画像があります。

この岩帯は物凄く勉強になりますし、南西諸島の亜種の変化に大きく関わっていると思っています。

今後もこのあたりの研究を更に進めて行きたいと思います。


本日も最後まで見て頂き、有難う御座います。