29.【世を導く木鐸】~孔子~29.【世を導く木鐸】 儀の国の封人(警護隊長)が孔子に面会を求めてきた。 「賢人がここを通られるときは、私はいつもお目にかかっていますので、先生にもぜひ」と。 面会を終えた隊長が門弟たちに語った。 「みなさん、故郷を離れ流浪しているからといって心配されるには及びません。天下に正しい道が行われなくなって、すでに久しいですが、天は必ず先生に木鐸を与え、世の中を正道に戻されることでしょう」と。 ※木鐸とは、世に警鐘を鳴らし教え導くこと。 論語