寝ている時。
あまり夢を見る方ではない。
もしかしたら夢を見た事さえ忘れているのかも知れないけれど。
あらなんだか文学的ね。
そんな僕が夢を見る方法がある。
うちに近所のリサイクルショップで2年ほど前に買った1.5人掛けくらいの中途半端な大きさのソファがある。
そのソファ、腕を乗せる所が驚くほど固くしっかりしている。
1.5人前のくせにそういうところだけは校長室の高級ソファのようになっているのだ。
だからソファの腕を枕に横になってマライアキャリーのような体勢をとる事が出来ない。
当然、ソファで優雅にパソコン作業などをして、そのまま、うたた寝なんていう苦行もできない。
それでも眠気がピークの時ベッドまで移動するのが億劫で、なんとか寝心地の悪いこのソファで眠ろうとしてしまう人間の業の深さよ!
ポジション変え変え、クッションを挟んでみたり、眠気で回らない頭の中完成したのが
後頭部を固い板で押さえつけられた胎児のポーズ
である。
その名の通り1.5人掛けのソファの座る部分にダンゴムシのように丸く収まり、上下からの固い圧力に耐えながら眠るという無骨なポーズである。
その効果は抜群で、起きた時に四肢がくまなく痺れているし、肘掛の当たっている後頭部や首などは、
あれ?昨日鈍器で殴られたかな?
と錯覚するほどに痛い。安眠と対極に位置する地獄の眠りが保証される。
さらにありがたい事に必ず悪い夢を見る。
眠りながら身体が脳にエマージェンシーコールを送っているんだろう。
時折、そうやって眠る。
夢を見ずにすやすやよりもたとえ悪夢でもいいから夢を見たい。
そんな時が人間にはあるのだ。
こんな夢を見た。
原因不明の七色の奇病。
7つの病原菌が僕の体の中にいる。
そのうちの一つがかかったら必ず死んでしまうらしい。
治す努力など毛ほどもせずに、お世話になった方々に挨拶をする事もなく、後輩の芸人の新婚家庭にお邪魔して、病気のことを話す。
後輩も後輩の新妻も泣いて聞いてくれたが、泊めてくれない。
すぐ玄関に送ろうとする。
なんだったら部屋まで入れてくれない。
玄関で泣き続けている。
仕方なく外に出ようとした時に目が覚めた。
四肢が痺れて首が痛い。
そして今、首を揉み揉みこれを書いている。
一瞬部屋に入れてくれなかった後輩に腹が立ったけど、夢なんだから仕方がない。
夢にも役割があるという。
予知夢だったり、体調を教えてくれたり。
七色の奇病、、、
なんだろう?それについては今度考えて見よう。
ふと昨夜開けたチョコボールの空箱が目に入った。
え?
何?
これを予知してたの?
どういう事?
軽いパニックに陥る。
こういう体験がしたくて、時折無性に夢を見たくなるのだ。
例えそれが悪夢だとしても。
