いつもの河川敷を少し歩くと神社があって、今のこの時期は
毎晩のように夏祭りの前夜祭みたいに賑やかになってる。
子供のころは、夏祭りが大好きで綿あめ食べたり
水鉄砲で近所の悪ガキめがけて発射してた。
いくつになっても夏祭りはいいね。
子供のころを思い出すよ。
悠と待ち合わせしてるけど、仕事で少し遅くなるって
言ってたから神社の境内を歩いてると、偶然?にも
オレンジくんと出くわした…てか…。
「え?オレンジくん?」つい出た一言を彼はしっかり受け止め
私の足元に来て「莉乃チャン何してんの?」と舌を出して見上げる。
オレンジくんを連れてきてたのは悠のお姉さんだった。
「あれ?佐山さんのお嬢さんですか?」おっとぉー知り合い…だっけ?
「はい、佐山ですが…あのぅ、失礼ですが…」
「あぁすみません、唐突に。私、悠の姉です」
モデル体型で背が高くしかも細い…衝撃ッス…。
「悠のお姉さんですか。はじめまして、莉乃って言います」
悠のお姉さんなら前に悠に聞いた事がある。
読者モデルもやってて、自慢の姉気がいるって言ってたな。
確かに自慢できるよ…うん。
「でも…どうして私が佐山って分かったんですか?」
もっともらしい質問を。
「佐山さんのお母さんはお客様で、お届けに行ってる間にね」
お届け…あぁ、そう言えば毎週月曜日に届く花の種。
前にお母さんに聞いてたんだっけ。
「すぐ隣にあるお家に住むお嬢さんとお花のことで意気投合してね、
ご自宅のお嬢さんが手入れをしてるお花の種を分けてくれてるの」
…だっけ?
とにかくウチの母親と悠のお姉さんが知り合いだってことは
分かったよ…うん。
って…『お・と・な・り・?』って言いましたぁー???
引っ越してから家の近くに何があるかは調べたけど
隣近所のことは知らなかった…。
ましてや、悠の家が隣の家だったなんて…。(悠は知ってるのかな)
まさかまさかの珍事件…という…。
「弟と付き合ってるの?」まさかまさかの質問に、
「…はい…お付き合いさせて頂いてます」(申し訳ない)
「通りでね、オレンジが珍しく走り寄ったからそうかなってさ」
これも前に悠が言ってたこと。
「オレンジさぁー。こう見えて面食いなんだよね」
最初聞いた時は、『犬の面食い』に笑ったけどマジだったんだー。
悠が来るまでの間、お姉さんと境内に座って話した。
悠の子供の頃の話とか、今まで付きあった子との話とか、
悠がどんな風に幼少期を育ってきたのかを聞いた。
いつも優しくて一緒にいると綿毛のようにフワフワしてて
何をするにも子供のように無邪気でさ。
夕焼けがとても似合う男の子って感じがして、爽やか過ぎる笑顔が
私の心を捉えてならない。
悠の一瞬一瞬から目が離せなくて、そのすべてを見ていたいって
そう思えるのね。
悠のことを中心に話をしてる時、何気ない私の質問の答えに驚いた。
「てか…こないだ廻って来た回覧板に葵って苗字なかったような…」
見間違いかなって思ってたら、
「葵?あぁ…聞いてないの?」おっと、なんかあるのかな…。
「仕事が写真作家ってのは知ってますけど…」
「あー…その名前ってさ…ペンネーム…なのね」(気まずそうに話す)
恐る恐る聞いてみた。
「あのぅ…お姉さんの名前って…」(ありったけの勇気を振り絞った)
「私に聞いたこと内緒にしてくれるかな?」(手を合わせお願いする)
「もちろん言いません」そう言うと…。
お姉さんと別れて思ってたこと。
別にさ、本名とペンネームが違う事ってよくある話だしさ、
今になって分かったからっていって、悠との関係が変になる
なんて思わないけど、なぜかこのとき…
私の心に隙間風が吹いていたのを感じていた。
毎晩のように夏祭りの前夜祭みたいに賑やかになってる。
子供のころは、夏祭りが大好きで綿あめ食べたり
水鉄砲で近所の悪ガキめがけて発射してた。
いくつになっても夏祭りはいいね。
子供のころを思い出すよ。
悠と待ち合わせしてるけど、仕事で少し遅くなるって
言ってたから神社の境内を歩いてると、偶然?にも
オレンジくんと出くわした…てか…。
「え?オレンジくん?」つい出た一言を彼はしっかり受け止め
私の足元に来て「莉乃チャン何してんの?」と舌を出して見上げる。
オレンジくんを連れてきてたのは悠のお姉さんだった。
「あれ?佐山さんのお嬢さんですか?」おっとぉー知り合い…だっけ?
「はい、佐山ですが…あのぅ、失礼ですが…」
「あぁすみません、唐突に。私、悠の姉です」
モデル体型で背が高くしかも細い…衝撃ッス…。
「悠のお姉さんですか。はじめまして、莉乃って言います」
悠のお姉さんなら前に悠に聞いた事がある。
読者モデルもやってて、自慢の姉気がいるって言ってたな。
確かに自慢できるよ…うん。
「でも…どうして私が佐山って分かったんですか?」
もっともらしい質問を。
「佐山さんのお母さんはお客様で、お届けに行ってる間にね」
お届け…あぁ、そう言えば毎週月曜日に届く花の種。
前にお母さんに聞いてたんだっけ。
「すぐ隣にあるお家に住むお嬢さんとお花のことで意気投合してね、
ご自宅のお嬢さんが手入れをしてるお花の種を分けてくれてるの」
…だっけ?
とにかくウチの母親と悠のお姉さんが知り合いだってことは
分かったよ…うん。
って…『お・と・な・り・?』って言いましたぁー???
引っ越してから家の近くに何があるかは調べたけど
隣近所のことは知らなかった…。
ましてや、悠の家が隣の家だったなんて…。(悠は知ってるのかな)
まさかまさかの珍事件…という…。
「弟と付き合ってるの?」まさかまさかの質問に、
「…はい…お付き合いさせて頂いてます」(申し訳ない)
「通りでね、オレンジが珍しく走り寄ったからそうかなってさ」
これも前に悠が言ってたこと。
「オレンジさぁー。こう見えて面食いなんだよね」
最初聞いた時は、『犬の面食い』に笑ったけどマジだったんだー。
悠が来るまでの間、お姉さんと境内に座って話した。
悠の子供の頃の話とか、今まで付きあった子との話とか、
悠がどんな風に幼少期を育ってきたのかを聞いた。
いつも優しくて一緒にいると綿毛のようにフワフワしてて
何をするにも子供のように無邪気でさ。
夕焼けがとても似合う男の子って感じがして、爽やか過ぎる笑顔が
私の心を捉えてならない。
悠の一瞬一瞬から目が離せなくて、そのすべてを見ていたいって
そう思えるのね。
悠のことを中心に話をしてる時、何気ない私の質問の答えに驚いた。
「てか…こないだ廻って来た回覧板に葵って苗字なかったような…」
見間違いかなって思ってたら、
「葵?あぁ…聞いてないの?」おっと、なんかあるのかな…。
「仕事が写真作家ってのは知ってますけど…」
「あー…その名前ってさ…ペンネーム…なのね」(気まずそうに話す)
恐る恐る聞いてみた。
「あのぅ…お姉さんの名前って…」(ありったけの勇気を振り絞った)
「私に聞いたこと内緒にしてくれるかな?」(手を合わせお願いする)
「もちろん言いません」そう言うと…。
お姉さんと別れて思ってたこと。
別にさ、本名とペンネームが違う事ってよくある話だしさ、
今になって分かったからっていって、悠との関係が変になる
なんて思わないけど、なぜかこのとき…
私の心に隙間風が吹いていたのを感じていた。