AM7:30...「おはようございまーーす」トーン抑え気味に挨拶。
「おはよ、莉乃」麻美が笑顔で挨拶。
「佐山さん、おはようございます」1年下の後輩くんが挨拶。
なんか今日みんな早くない?出勤…
なんて考えながらホワイトボードを見て気付く。
あっ…今日は一斉締め切り日だった…。
うちの社の一般企画室には毎月10日が締め切り日と決まっている。
提出時間はAM8:30までと決まっているせいか出勤も早いけど
作業をこなす手のスピードも尋常じゃない…。
(いつもそのスピードでやればいいのに…)
まるでテストの朝ギリギリまで教科書見てる学生みたいだよ。
特別企画室へ入りタイムカードを押し自分の机に荷物を下ろそうと
したとき、後ろから中原さんの声「佐山さん、おはよう」
私も「中原さん、おはようございます」と挨拶。
「どう?進んでる?」中原さんが聞いてきた。
「あぁなんとか提出できそうです」無事に終えた事を伝えると
「初依頼書の感想は?」の質問に…
「大変だったけど、貴重な時間になりました」無言ながらも笑顔だった。
提出用の資料をまとめ、依頼書の封筒の中に収めると
いざ編集長へ。
朝の日課、新聞を広げ顔を隠すようにドーーンと座る親分。
たまにコーヒーを手に取り「ろくなこと書いてねーな」と大きな声で独り言。
威圧感バリバリの重たい空気が流れる親分に声を掛けた。
「おはようございます、佐山です」誰も近寄りがたい中を強行突破。
新聞をたたみ、コーヒーを口に含みメガネをはずし私を見上げる。
「おぉ…佐山チャン」(佐山チャンて…)
「遅くなってすみません」依頼書を親分に手渡すと、
ホントに出来たのかぁと言わんばかりにニヤつきながら中身を確認する。
最初はのけ反りながら見ていた姿勢が徐々に前のめりになってきて
視線を依頼書から私に変え、眼光鋭く見上げる。
「佐山よく頑張ったな、上出来だ。おつかれさん」そう言うと、
眼光鋭い目が不思議と優しく見えた気がした。
無事に特別室への帰還に中原さんは「おかえり」とひとこと残し
取材へ向かった。
自分のデスクに座り窓の外を目をやり思ったことは、
本気になれば見える世界が変わり広がるってこと。
見方を変えれば今まで見てたものがとても新鮮で
色んな引き出しがある事に気がつくってこと。
ひとつひとつが大切な経験になったし財産にもなった。
窓は閉まっていたけど優しい風を感じる事が出来た。
すると、仕事用の携帯が鳴りだす。
「提出できましたか?また機会があればいつでもどうぞ」
葵先生からのメールだった。
私は彼のプライベート用の携帯に返信した。
「今日は早いと思うからご飯行こうよ」ずっと会ってたけど仕事だったしね。
「いいよ。楽しみにしてる」(ニヤける私)
彼と仕事をこんな風に共有する機会は嬉しいけど、
出来ればもう2度とヤだね…。
そんなことを思いながらまたニヤけてると、一般企画室から
怒号が聞こえてきた。
少し前までは私も親分の餌食の一人だったなぁ…。
そんな私はいない。でもあの頃の私がいたからこそ今がある。
その瞬間は分からなくても後になって気付くことがある。
ここからまたスタートを切るんだ。
「おはよ、莉乃」麻美が笑顔で挨拶。
「佐山さん、おはようございます」1年下の後輩くんが挨拶。
なんか今日みんな早くない?出勤…
なんて考えながらホワイトボードを見て気付く。
あっ…今日は一斉締め切り日だった…。
うちの社の一般企画室には毎月10日が締め切り日と決まっている。
提出時間はAM8:30までと決まっているせいか出勤も早いけど
作業をこなす手のスピードも尋常じゃない…。
(いつもそのスピードでやればいいのに…)
まるでテストの朝ギリギリまで教科書見てる学生みたいだよ。
特別企画室へ入りタイムカードを押し自分の机に荷物を下ろそうと
したとき、後ろから中原さんの声「佐山さん、おはよう」
私も「中原さん、おはようございます」と挨拶。
「どう?進んでる?」中原さんが聞いてきた。
「あぁなんとか提出できそうです」無事に終えた事を伝えると
「初依頼書の感想は?」の質問に…
「大変だったけど、貴重な時間になりました」無言ながらも笑顔だった。
提出用の資料をまとめ、依頼書の封筒の中に収めると
いざ編集長へ。
朝の日課、新聞を広げ顔を隠すようにドーーンと座る親分。
たまにコーヒーを手に取り「ろくなこと書いてねーな」と大きな声で独り言。
威圧感バリバリの重たい空気が流れる親分に声を掛けた。
「おはようございます、佐山です」誰も近寄りがたい中を強行突破。
新聞をたたみ、コーヒーを口に含みメガネをはずし私を見上げる。
「おぉ…佐山チャン」(佐山チャンて…)
「遅くなってすみません」依頼書を親分に手渡すと、
ホントに出来たのかぁと言わんばかりにニヤつきながら中身を確認する。
最初はのけ反りながら見ていた姿勢が徐々に前のめりになってきて
視線を依頼書から私に変え、眼光鋭く見上げる。
「佐山よく頑張ったな、上出来だ。おつかれさん」そう言うと、
眼光鋭い目が不思議と優しく見えた気がした。
無事に特別室への帰還に中原さんは「おかえり」とひとこと残し
取材へ向かった。
自分のデスクに座り窓の外を目をやり思ったことは、
本気になれば見える世界が変わり広がるってこと。
見方を変えれば今まで見てたものがとても新鮮で
色んな引き出しがある事に気がつくってこと。
ひとつひとつが大切な経験になったし財産にもなった。
窓は閉まっていたけど優しい風を感じる事が出来た。
すると、仕事用の携帯が鳴りだす。
「提出できましたか?また機会があればいつでもどうぞ」
葵先生からのメールだった。
私は彼のプライベート用の携帯に返信した。
「今日は早いと思うからご飯行こうよ」ずっと会ってたけど仕事だったしね。
「いいよ。楽しみにしてる」(ニヤける私)
彼と仕事をこんな風に共有する機会は嬉しいけど、
出来ればもう2度とヤだね…。
そんなことを思いながらまたニヤけてると、一般企画室から
怒号が聞こえてきた。
少し前までは私も親分の餌食の一人だったなぁ…。
そんな私はいない。でもあの頃の私がいたからこそ今がある。
その瞬間は分からなくても後になって気付くことがある。
ここからまたスタートを切るんだ。