『ドライブデート…ってあねきとするものか?』

…なんてふつーは思うよね^^;


着いたバショは。。。

『夜の熊本城』

桜満開…てか…桜吹雪だったけどね^^;

でもね。。。桜の絨毯が散りばめられてるみたいで
キレイでさ^^b 

ライトアップされた桜がすげーよくて
思わず心持ってかれたもん


空には星が輝いてて目の前には桜と
雄大な熊本城。。。

贅沢な夜の光景だゎ^^


景色に見とれてるとあねきの一言。。。


「なんかさ…スキな子見てるみたいだね^^」

よっぽどボクが笑顔だったんだろう


(ここから先は会話をどうぞ^^;)


姉:「前の凛もそんな風だったからさ」

弟:「そんな風?」

姉:「自分がスキって思ったものにはトコトンって感じ?^^」

弟:「そっか」

姉:「なんかね…自然体だなぁって思ってさっ」

弟:「自然体?」

姉:「リラックスしてて緊張もなく『普段通り』っての?」

弟:「普段通りかどうか分からないね」

姉:「そのセリフ。。。前もそんなんだったよ」


夜の桜の記憶なんてもちろんあるワケない

けどね、ライトアップされた桜の花びらが
ピンクに染まってるのを見て思わず姉に
こう聞いてみた。。。


弟:「ねー」

姉:「ん?」

弟:「スキな人とかいないの?」

姉:「え…ど…ど…どうして???」


戸惑う姉を追求してみるw


弟:「アニキは結婚して子供もできたじゃん」

姉:「…だね…」

弟:「上のアネキも2月に婚約したじゃん」

姉:「…ぅん…」

弟:「ってことは…次はアネキじゃね?」

姉:「ぁー順番ってね…」


顔見てる限りだと何かあるね^^
さらなる追求心w


弟:「あれこれ考えずに自然体でよくね」

(ボクが言う事じゃないけどね)

姉:「…」

弟:「正直記憶失くしてさ、嬉しいなんて思った事
   一度もないよ。相手の立場になって考えると
   自分の事忘れたなんて思うと悲しいし辛いし
   ケド…」

姉:「けど?」

弟:「ケド…アネキがどんな女性であったとしても
   ボクのアネキには変わらないし幸せになって
   ほしいってのはあるからさ」

姉:「ほんっとっ何も変わってないんだから^^
   そういうトコは前と一緒だね」


何気に見たアネキの頬に涙が落ちた…


桜の花びらが見上げた星空に舞うように
きっとアネキの心にも何か変化が見えた…
ようなないような^^;


姉:「さっ帰ろか」

先に立った姉が優しく座ってるボクに手を差しのばす

立とうとしたら足がしびれててふらついたとき

姉が手を強くひき抱きよせてくれた


姉:「危なかったねぇー^^」


香水なのかヘアスプレーかどっちなんだい?w

すっげ…いい香り^^;


姉:「見る人が見ると恋人同士だぞ^^」

弟:「そう見ればね」

姉:「ん?」

弟:「ボクはただ悲しそうなアネキをほっとけないだけなんだ」

姉:「核心…だぞっ…そこは。。。」


誰でも恋はするもんだ

その恋がどういう結果であっても

最初から結果なんて気にしないもんね

ある意味。。。近づかないと見えないものも
感じれないものも。。。きっとあるさ

悲しい恋でもツライ恋でもね

結果がどうであれ恋そのものをしなければ

『恋』については語れない

アネキにとって何が幸せで何が不幸せかなんて

アネキ自身が決めればいい


だけど…こんなに弟想いの優しい姉には
誰よりも幸せになってもらいたいんだ

『いま』という『記憶』をもってる人には
特に幸せであってほしいんだ


強がりじゃないんだよ


でも『記憶がなくてもボクはボクなんだ』


一人では生きていけないけど


記憶がなくても生きてはいける



ボクの腕の中で泣きやむ姉を待つ間



見上げた空がこう言ってるようだった



『少年よ大志を抱け』


ってね^^

                               ~orangesky~