今期の春ドラマで唯一観てた集団左遷、最終回が終わったので感想。
最初は、キャスティング的に、半沢直樹狙いな気がするけどなんか滑ってるなという感じでした。
で、第2部に入って、なんとなく面白くなってきたなーと思って、最終回も割といい感じで進んでたと思うけれども、ラストは正直「うーん……」となった。
で、まあ、どこが微妙だったのかってことなのですが、締め方が雑だったなと。
特にラスト30分がもうちょっとなんとかならなかったのかなという様子でした。
こう、マスコミに持ち込んだ後のこととか、提携先とのこととか、もう少し描写してもよかったんじゃないかなと感じます。
最終回30分拡大とかでもよかったかも。
あとは、横山というキャラクターの掘り下げがちょっと足りなかったのかなと。
半沢直樹と違って、横山が完全に悪者かというとそうでもなくて、あれはあれで間違いじゃなかったと思うんですよね。
作中で、片岡の奥さんが「三友も便利になったねー」みたいな話をしてましたし、片岡始め他の人物も「目標は決して間違いじゃないけれども、やり方が間違ってる」みたいなことを何度も言ってましたし。
なので、必ずしも横山を悪いキャラクターにして、勧善懲悪モノにしたかったわけではないでしょうから、その分、もう少しだけ横山の掘り下げがあったらよかったのかなと。
たとえば、横山が入行したときに世話になった先輩が、三友より上位の銀行に客をとられて営業成績悪くしたとか、改革派の上司が作中の片岡みたいに支店を救ったけど、別の支店で行員がついてこなくて左遷されたとか(=だから「人じゃなくてAIでいいんだ!」ってなったとか)。
まあ、そういう、横山がなんであのような立ち振る舞いをしたかってことを、もうちょっと描写してもよかったのかなと。
もう一つ、途中、「えっ?そうくるの?だったら次も……」みたいな感じで割と疑心暗鬼にさせときながら、肝心なときはすんなり話が進むっていうご都合主義な感じですかね。
ということで、割といろいろと書きましたが、まあ、一応全話とおして見続けるドラマではあった。
もう少しだけまとめ方が違っていればというところでした。