夜巡る、ボクらの迷子教室終わりました。
いやー……久々にフルプライスのゲームやった気がする……。
最近だと、セイイキシリーズとかキラークイーンとか、ミドルプライス~ロープライスのゲームばかりでしたから……。

とりあえずゲームの公式サイトにリンク貼っておきますね。

2017年11月発売。
知ったのは批評空間から。
自分の中では、批評空間で70点代後半~80点くらいで、絵とストーリーが好みそうなやつが鉄板だと思っていまして、その感じで探していたところ、この作品がヒット。

まあ、リベリオンズとかと比べると、若干、直球ど真ん中という感じではありませんでしたが、外角低めの変化球みたいな感じでしたね(わかりづらい)

エロゲによくあるような、日常がだらだら続くような感じではなく、(フルプライスだと若干ボリューム不足と言われるかもしれませんが)ある程度テンポよく遊べたのはよかったかなと。
エロゲに入ってすぐとかの、キャラゲーやってて楽しい時期だと微妙かもしれませんが、普通のエロゲの掛け合いに飽きてきたら楽しめるような、そんな感じかなと。


○個人評価(1~5、総合はE~A)
・シナリオ:3.5
共通は上記の通りテンポよく進んでいる印象。
よくエロゲにあるような、(個人的には無駄に)長い日常の話はないので、そのあたりは個人的に○。
個別ルートが若干評価に悩むところで、自分としては、
はやて⇒◎
りこ⇒×
きな⇒○
という感じでした。

自分の場合、好みのキャラを後に持ってきたいほうなので、きな⇒りこ⇒はやてとプレイしましたが、推奨されるプレイ順的には、きなルートが最後なのかなと。
若干ネタバレになりますが、きなルートの後半で、別ルートで話のメインになる話題が明かされてしまうという……。
まあ、その点を除けば……というか、読後感の良さでなら、はやてを最後に持ってくるほうがいいかもという感じはある。

きなルートは若干中盤で中だるみする展開があったので、若干減点。
「ほう、そうくるか」という展開もありましたし、最後のまとまりはよかったと思いますが。

りこルートは……うーん……すいません、自分にはあいませんでした。
最後のまとまりがよければもう少し印象は違ったのかもしれませんが、なんか強引に打ち切られた感があって…。
りこルートの感想を書いたときにも若干書きましたが、キャラクター単体だったり、話の下地については、たぶんりこルートが一番自分の好みだったとは思うのですよね。
でも、終わった後の感想としては、シナリオ面ではりこルートが一番微妙だったなと。
締め方が強引だったなというところは批評空間の感想でちらほら見られる感想ですし、実際に強引だったのだろうとは思います。
後は、この下地で自分が求めるストーリーが若干「これじゃない」というところはあったかなと。
じゃあ、求めているのがどういうストーリーかと聞かれると答えられない部分はありますが。
ただ、りこにしても綾子さんにしても、特にりこについては、もっと深く掘り下げれば、よりよくなったのではないかという思いが強くあって。
なんだろう……若干、今りこルート読み返してみて、途中はやはり惹かれるものはあったのですが……。
やっぱり最後のまとめかたなのかなぁ……。

・キャラ:4.0
とりあえずはやては共通・個別とも好印象だったなと。
というより、明らかに共通が「始めははやてルートを遊ぶんだぞ」と思わせんばかりの構成だったので、その意味でも、公式の推奨ははやて⇒りこ⇒きなの順番だったのかなと。
りこは、人によって好みがわかれるでしょうが、私個人としては、非常に好みなキャラ。
この歳でこの性格……り、りこちゃん、飴ちゃん買ってあげるからおじさんといっしょn-うわなにするやめくぁwせdrftgyふじこlp(自主検閲
きな・綾子さんも、嫌いというわけではない…綾子さんについてはストーリーがもう少し違っていれば、好みになっていたと思うので、そういうところも含めて、若干高めの4点という事にしました。

・CG:3.5
複数絵師さんなのでキャラによって好みの差はありますが、全体的に好みの水準ではありましたので、まあ及第点かなと。
こう、いいシーンでイラストをつかって描写しているのがいいですよね。
ちゃんと、ストーリーのポイントになるところでイラストをはさんでくるところが、テンポの秘訣かなと感じました。
そういう点から、若干、中央値の3に加点をして、3.5あたりかなという感じですね。
 
・音楽:3.0
タイトル画面の音楽はよかったなと思っています。
他は、オープニング・エンディング含めて、これといって好みな部分があったというわけではないので、平均値で3点ということに。
あれですね、OP・ED、なんとなくBUMP OF CHICKENみたいな感じがしますね。

・システム環境:3.5
えっちしーんが動く!ということで加点。
まあ、ここから加点となると、バックログ画面から指定のシーンに戻れるとか(これがあって4点かなと)、単純にストーリーだけじゃなくてアクション要素があるとか(他のシステムに特に不満がなくてこの要素があれば5点かなと)、そういう部分がなければこれより高い点数にはならないので、点数が伸びていないからと言って、特に不満がわけではないと。
ただし修正パッチは当てないといけないですけどね!
「あれ?これ修正パッチあるのかな?」と感じたシーンがあって、パッチあてたものの「あれ?ここ、確かに修正になってるけど、これはこれで間違ってね?」みたいなシーンがあったのも……うん、まあ、これはシナリオの話になるかもしれないけど。

・総合:C+
若干辛めにつけてこの評価。
最初、B評価で書こうかと思っていたのですが、今、若干中古でも価格が高めの状態なので、それも含めるとなんとなくBという評価も違うかなと感じて、少し下げてのC+評価と言うことにさせてもらいました。
後数年経って、もう少し中古価格が下がれば(5,000円くらいなら?)B評価でもいいかなという感じ。

話の展開的には、よくあるドタバタ系のキャラクターものではなく、(展開自体がわちゃっとするときはありますが)全体的に静かな雰囲気で進みます。
少し落ち着きたい気分なときには刺さる作品になるのかなと。

減点要素としては、表現に悩む部分もあるのですが、「粗い」という感じですね。
あとは、シナリオのところでも書きましたが、りこルートの締め方が若干微妙かなと言うところで。
ただ、はやてルートを最後に持ってきたこともあって、プレイ後の読後感は悪くないです。
読後感の問題で言えば、グランドルートがあって「ふぅ!これでこのゲーム終わり!」みたいなのがベストっちゃあベストですが、このゲームに求めるものは、そういう雰囲気ではない気がしますし。

全体的に、悪くはないですし、キャラゲーに飽きてきたときに遊ぶ分には悪い選択ではないと思いますが、「こんな人は是非この作品をプレイしてほしい!」という推すには弱い、そんな作品でした。

追伸:なんとなく自分の言いたいことをまとめてくれていた批評空間の感想があったので⇒リンク