長女との思い出深いエピソードがあります。今日はそのお話しを。

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長女は一歳半の頃からコミュニケーションの遅れを指摘されてきました。実際赤ちゃんの頃は、一人遊びの多い大人しい子で、ベタベタと甘えてくることもなく、育てやすい子だと思っていました。

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今でも娘はベッタリ甘えてくることはありません。あまりスキンシップは好まない様子で、私がたまに抱きしめたり、頬にキスしようとすると、ぐっと仰け反ってしまいます。甘えん坊の次女とは大違いです。

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学校もあまり積極的には通えていませんでした。熱がでて、今日はお休みだね、と言うと嬉しそうにしていました。

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そんな娘が、学校で学習発表会の劇の練習が始まると、「今日は劇の練習が2時間もある、嬉しいー」と楽しそうに学校に通うようになりました。家でもセリフを言ったり、歌を歌ったり、とにかく演劇に夢中でした。

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発表会当日、娘は本当にキラキラしていました。大きな声で堂々とセリフを言い、歌や踊りも生き生きとやっていました。そんな姿を目の当たりにして、私は心から感動を覚えました。彼女の演技に釘付けになりました。

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その日の夜、歯磨きを終えて寝室に向かおうとする娘を呼び止めました。そして強く抱きしめてこう言いました。

「今日の発表会、すっごくすっごく頑張ってたね。とっても上手だったよ。ママ見ていてすごく感動したよ。練習もたくさん頑張ったもんね。」

娘はちょっと照れくさそうに下を向いたまま、寝室へ入って行きました。

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次の朝、娘がもじもじしながら私の所へ来てこう言いました。

「あのね、言うのちょっと恥ずかしいんだけどね、、、。」

何を言い出すのかと思い、

「どうしたの?」と尋ねると、

「昨夜ね、夜目が覚めて、ママから言われたことを思い出して、涙が出たの。」

とても驚きました。驚いたと同時にその言葉に感動し、涙が出そうになりました。いつもあっけらかんとしている娘だけど、心から言葉を伝えればこんなに響くんだと。

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これは障害があるとかないとかに関わらず、親と子のコミュニケーションの中でとても大切なことなんだと思います。もちろん毎日愛してるなんて言わなくてもいいから、例えば誕生日にぎゅっと我が子を抱きしめて、 「生まれてくれてありがとう。あなたはママの宝物だよ。あなたがいてくれてママは本当に幸せ。」と心から話しかけてあげること。ずっと子どもの心に残ると思うのです。

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そんなことがあってから、私はたまに仰け反る娘を無理やり抱きしめています。娘も前ほど抵抗しなくなったような気がします。こんなこと、あと何年出来るのでしょう。本当に子どもの成長は早いもの。たくさんたくさんハグしてあげてくださいね😊❣️