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継次処理能力、同時処理能力、という言葉を耳にした事がありますか?人間の情報処理の仕方を区分けした一つの物差しです。

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私にとってこの知識は、今でも自分の教え子や自分自身の子ども、そして自分自身を分析する上で大変役立っているので今回はそのお話を。

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人間の情報処理過程は、大まかに、この「継次処理」か「同時処理」のふたつに分かれるというもの。ある程度バランスが良い人もいれば、どちらかに偏る人もいます。

「アナタはA型?B型?それともO?AB?几帳面タイプだからAかしら?」、、、こんな調子でご自身はどちらのタイプに近いか考えてみてくださいね🎵

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物事を一つずつ順番に処理していくのが継次処理タイプ。順序性を重視するので時間軸に沿って、順序よく把握したり、理論立てて物事を考えるのが得意な人。いわゆる理数系タイプ、左脳派でしょうか。

一方同時処理は、直感優位で創造的。拡散的思考が得意な人。芸術タイプの右脳派。

(同時処理を芸術タイプとしましたが、必ず芸術家イコール同時処理タイプとは限りません。芸術にもいろいろなタイプがありますから。)

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私がこの考え方に興味をもったのは、自分自身が完全な同時処理タイプの人間だと感じたからです。小さい頃から、絵を描くこと、音楽を聴くことが好き。物事をまずイメージで捉えてから細部を考える。暗記などをする時はまず全体像を掴んでから、それを何度も繰り返し、だんだん細かいことも拾っていく。上からしっかりコピーをかけていくのではなく、最初は薄ーいインクでコピー、それを何回も重ねる、、という具合です。歴史を覚える時はまず大きく年表を書いてから、細かい年号や事件、人物など書き込んでいました。

また、いわゆる”ながら勉強”ができません。気が散ってしまい集中できないのです。これは感覚が優位で周りの情報を大まかに取り込みやすい同時処理タイプの特性からくるものなのではないかと思っています。今でもテレビがついているのに携帯から音楽が流れたりすると気持ちが悪くてすぐに「どっちかにしてね!」と注意してしまいます。、、こんな時も、「自分は同時処理タイプたからこういう状況が苦手なんだ。」と自己分析できると、とても納得するし、イライラせずにすみます。

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支援級に通級中のうちの長女も私からみて完全な同時処理タイプの人間です。彼女に劇団が向いていると思ったのも、この知識が背中を押したと思います。

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同時処理、継次処理タイプそれぞれ、その特性をよく知れば、その人に合った学習方法が見つかります。例えば、九九の暗記でも、同時処理タイプなら一つ一つをしっかり覚えていくより、最初に一覧表などを見て全体像を捉え、毎日それを見たり、声に出したりして覚えていくやり方の方がズムーズに頭に入りやすいでしょう。私が歴史を年表で覚えたのと同じですね。

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長女をみていて疑問に思っていることがありました。彼女は完全な同時処理タイプのはずなのに、漢字をよく覚えていることです。私が教えたことは一度もありません。同時処理タイプなら暗記が苦手のはずです。

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漢字学習のために私がしたことは、学習机の前に漢字一覧表を貼り付けた事くらいでした。ある日その表を見てみると、丸や線などたくさんの書き込みが。彼女なりに表を用いて頭にインプットしていったのでしょうか。彼女にしか分からない世界です。

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漢字の一覧表の他に小学生用の漢字辞典も早くから与えていました。あと、地図帳や地球儀も。どれもとても気に入っています。漢字辞典や地図帳は一時期お出かけの時も持ち歩いていました。そういう表や図が好きなのだと思います。

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継次処理、同時処理、どちらがいいということはありません。支援が必要な子どもたちは、このどちらかに偏る場合が多いと言います。実は、歴史上の偉大な画家や建築家、芸術家には、ADHDやアスペルガーといった発達障害だったといわれている方々が多いのです。ピカソ、ゴッホ、エジソン、アインシュタイン、サグラダ・ファミリアを建築したガウディ、、、数え上げればキリがありません。

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自分のお子さんが発達障害でお悩みの親御さん、もしかしたらお子さん、天才児かもしれませんよ、才能を見落とさないでくださいね😊❣️

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