と最近良く聞かれます。N.Yに1ヶ月のつもりでいった語学留学を1年半もずるずると引き延ばしてしまった経験はありますが、参考にお話しできるようなものは本当に何もなく。。
留学を成功させるためには「目標の明確化と計画」。そして、現地での地道な努力。くれぐれも「行ってから成り行きで決めよう」なんて思わないことです。(そんな人はいないと思いますが)
で、完全な失敗例を一つ。はずかしいので、ここだけの話です。
私が英語を勉強しようと思ったのは、N.Yに本場のミュージカルとかアートとか、バレエとかオペラとかを見にいきたかったからなんですね。たくさん見たいから、期間は1ヶ月くらい。じゃ、ついでに英語の勉強もしちゃおう!とのことで2週間の語学コースと、コロンビア大学のESLの4週間コースに申し込みました。20年も前の話ですが。
N.Yに行く前に、フリーペーパーの募集に、「夏にN.Yに行くので、ホテルをシェアする女性の方連絡ください」とかいうのを出したんですね。滞在費が安くなればいいな。。くらいの気持ちで。
同じ年の女性から連絡がありまして。まず会いましょうということになって赤坂見附の喫茶店かなんかで待ち合わせたんですが、不思議な方でした。その人「タクシー」で来たんです。私の中では「タクシー」という贅沢な乗り物は、緊急時にしか乗らないものだと思っていたので。
雨が降っていたので、傘を持っていたんですが、彼女はブランドものっぽい傘を持っていて。聞けばデパートで買ったとのこと。傘はコンビニ以外でも売っているのか。。と心の中で驚きました。
聞くと、高校卒業後すぐに銀座のクラブに「就職」し、ある程度お金がたまったので、そのお金を投資に回していて、それで生活できるようになったので、そのお金でアメリカの大学に行く。。。と。異星人の話のようでした。
そもそも私は1日800円くらいで生活していた貧乏社会人でしたからギャップがありすぎたのかもしれません。
まぁ、それはいいんですが、その人とN.Yで1ヶ月、一緒のホテルに滞在しまして。「地球の歩き方」という本でみつけた「Martha Washington Hotel」という長期滞在用の女性専用のホテルでした。
ミュージカルやバレエ、オペラ、それにオフブロードウェイの芝居。。週に3-4本は見ていました。英語も勉強しながらなんで、ここまでは充実の1ヶ月。
8月の終わり、そろそろ帰ろうと思い、オープンチケットの予約を入れにいったんですが、予約でいっぱいで、2-3週間は無理といわれ。
そうしたら、その女性が「ちょうどよかった!来週からジャパニーズレストランでアルバイトすることに決めて、もう面接も受けて決まったんだけど、急に日本に帰らなきゃならなくなったんだ。2週間で戻るから、その間、私の変わりにそのアルバイトに行ってくれない?」
聞くと、証券取引所とかのあるウォールストリート近くの大きなジャパニーズレストラン。時給はたしか8ドルでした。仕事はランチタイムの4時間。2週間なら帰国時期と合うし、まぁいいか。と思ってアルバイトに行きました。
しかし、彼女は2週間後、戻ってきませんでした。荷物も預かっていたので、他の大学のESLに転校して学生ビザを延長。。
そう。。。それがきっかけとなりずるずると1年半もいてしまったんです。語学の先の目標がなかったので、語学だけを勉強していました。
「これじゃいけない」と思い、大学や仕事や資格を考えて、真剣に英語を勉強をしたのは、日本に戻ってからです。
それもあの期間の反動だからだと思いますが。でも、目標と計画があの時あれば、何十倍も力がついただろうなと思います。
あ、ちなみにその女性とは今でもおつきあいしています。明確な目標をちゃくちゃくと達成していき、いまはアメリカで不動産関係で起業して成功しています。