個別指導塾の正社員は休みもなくてきつい!待遇は悪いがやりがいもある。 | 先生やコーチだって辛いのだ!お受験ママと語る本音のブログ

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塾や学校の先生だって教えるの辛いんだよ?遅くまでの残業は無給の雑務が多すぎる!そろそろ仕事辞めて転職したい教師たちの本音のブログ

24歳男性です。年収は290万円で塾の講師をおこなっています。この塾は高校生対象の塾で集団授業も個別指導もおこなっております。その中でも個別指導の部門に所属しております。

 

1教室あたり社員は1名でその他はアルバイト職員が講師をしています。

 

以前は集団授業の講師をおこなっていました。

 

この塾の方針は大学受験の現役合格です。

 

大まかな業務としては講師という形で実際に指導を行う、また校舎の責任者として進路指導や学習指導を面談を通じておこなっています。

 

 

また事務処理も全て1人でこなします。基本的にはアルバイトが指導、社員の私がその他の業務を全て行うというイメージです。

 

勤務時間は13時から22時くらいまでが平均です。

 

個別指導塾の正社員は待遇が悪い

 

大きく3つあります。1つ目は休みが少ないことです。年間休日が100日程度でかつ土曜日も仕事があるためプライベートの時間をもつのがかなり難しくなっています。

 

また週によっては週休1日の日もあるため疲労感が強くあります。

 

2つ目は1教室に社員1人体制であるということです。

 

何か非常事態が起これば私しか対処できないため出勤する必要があります。

 

また、自分が休みたいときに休めなくなってしまうので面談や授業の合間を縫って休みを取る必要があるのはかなり不満です。実際にコロナの時は校舎の運営をただ1人で進めながら対処しないといけなくかなりストレスも大きかったです。

 

まだ自宅から職場が近かったため通勤における負担感は強くありませんでしたが、それを差し引いても負担でした。

 

3つ目は校舎の責任者であるのにもかかわらず役職がついていないことです。

 

どれだけ緊急で出勤する必要があっても、すべての責任を背負っていてもその他の責任者ではない社員と給料が全く一緒です。

 

むしろ集団の講師をしている社員で責任者ではない人よりも少ないこともあります。

 

責任や実務に見合っていない給与体系はかなり不満です。

 

何度かこのことについて上司や人事と掛け合ってみたものの前向きに検討するという返事だけで大きく改善されたことは一度もありませんでした。

 

このままでは負担が募るばかりなので体が持ちません。

 

休みと実務内容を見て給与や体制を見直してほしいと思います。

 

塾の収益のために無理に生徒の教科を増やすのが辛い

 

 

転職をしたいと思ったことはあります。転職をしたくなった瞬間は生徒や生徒の保護者と会社側の板挟みになる瞬間です。生徒側には人生を委ねてもらっており、会社からは収益を委ねてもらっています。

 

塾とはいえどもやはり収益はかなり重要視されています。

 

ひとりひとりには質の高い指導と収益目標が与えられ一人当たりの受講料の単価をあげるようにいわれます。

 

しかし単価をいくらあげたいとはいえ生徒の将来に必要のないものは受けさせることは間違っていると考えています。

 

一度上司からそこの部分はある程度こちらの収益のことを考える方がいいのではないかと言われたことがありました。

 

私はそれを受け入れることが出来ませんでした。実際にその時の目標は達成できず上司からも詰められましたが、自分自身の選択に間違いはなかったと思います。その瞬間は腑におちず、自分の考えとはあっていないと感じ転職を検討しました。

 

もしかすると他の業界でもこのことは起きうるのかもしれないですが、生徒にとっては人生を左右する大事な選択になるのでかなり心が苦しかったのを覚えています。

 

しかしその後今までの評価体系が見直されかなり改善されました。

 

その結果転職をするという決断に到ることはありませんでした。それ以降は会社も生徒もWinWinになれる講座の受講の仕方を意識して取り組んでいます。この体制が一切変わっていなかったのであれば多分私は実際に転職をしていたと思います。

 

やっぱり生徒が落ちるのが一番つらい 

 

 


今までで1番辛かったエピソードは高校3年生の生徒への進路指導の失敗です。



その生徒には英語と数学を担当していまきた。自分の提示した進路指導(受験校やスケジュールの選定)や授業がうまくいかず生徒が浪人をしてしまうということがありました。



その生徒と保護者で何度も面談を行い、時間をかけて分析と研究を重ね1番力をかけていました。



そして自分がいいと思う進路指導を信頼してすべてこちらに選択権を委ねていただけるご家庭でした。



指導のカリキュラムもすべてこちらで決めて進めていったのですが、滑り止めも含めすべて不合格という結果になってしまいました。その生徒の人生をすべて一任していたため、かなり責任を感じました。



その生徒もかなり落ち込んでおり自宅に電話をしても出たくないということで1週間は話すことができませんでした。



その後電話で話すことができ、「先生のことは信頼していたので不合格という結果になったのはすべて自分の責任です。先生の期待に応えれずごめんなさい。」といわれました。



ここまで信頼をしてくれてがんばってくれた生徒に、最善の道を示すことができていたのか、もっと良い指導があったのではないかとかなり落ち込んだのを覚えています。



そこからさらに勉強や知識を増やすことを心がけるようにしています。



それ以来受験生への指導はもう一度そのような悲劇が起こらないようにさらに気を引き締めて、人の人生を預かるという初心の気持ちを忘れずに取り組んでいます。

 

 

辛いことも多いけど楽しいこともたくさんある!

 

この業界の仕事はやはりある程度人生を預かるというかなり責任の大きな仕事だと思います。その分落ち込むことやしんどいことも多いですが、生徒の頑張っている姿や合格の知らせは何にも変え難いくらい嬉しいものです。

 

この時のやりがいはどの仕事よりもあると思います。

 

いい結果を残せば実績だけではなく実際に感謝されて、頼られてというのが目に見え分かるのでその点ではかなり充実して働くことができると思います。

 

人の人生やその人の本当の感情に触れる仕事だからこそ自分目線ではなく他者の視点に立ち、細かいことに気づくことができるように日々努力をしていく必要があります。

 

その意識の繰り返しで他人ことを分かり、気づくことができる最高の講師になることができると思います。

 

しっかり勉強をして知識が有れば自分の正しいことを貫いてください。そしてその子のために全力を尽くしてください。そうすればしんどいこともありますがすべていい結果になっていくと思います。