1ヶ月以上サボってました(^_^;)

受験生の皆さんは今が大切な時なのにスミマセン(~_~;)

この時期になってくると、全てを理解しながら覚えていくには時間が足りません

本当は仕組みから何から理解して覚えるのが理想ですが、過程が分からなくても結果が分かっていれば国試の問題を解くことはできます

そう、ここからは国試の問題を解くために必要な知識を重点的に覚えていく必要があります

例えるなら、以前解説したレニン-アンギオテンシン-アルドステロン系の仕組みを全部理解しなくても、レニンの作用で血圧が上がることを覚えれば解ける国試の問題は増えます

つまり、これまでにも何度か書いてきましたが、『知らない言葉』があるだけで、国試の正当数は減ってしまうのです

というわけで、今回は国試に出そうなカタカナの言葉を簡単な解説と一緒に覚えてしまいましょう!

結構な量を、分野に関わらずまとめてみました

◎は出そうだなと思うもの、◯は出てもおかしくないものに付けてますので参考にして下さい

基礎看系
◎ゲートキーパー=自殺のサイン(悩んでいる人)に気付き適切な対応(話を聞き必要な支援に繋げる)ができる人、養成が自殺対策の目標だが義務ではない

◯パターナリズム=父権主義ともいう、医師が一方的に治療方針を決定すること

◯セカンドオピニオン=疾患について主治医以外の意見を聞くこと

◯クリニカルパス=疾患ごとの治療や看護を時系列に並べた標準計画

◯アウトカム=クリニカルパスに書かれる期待や予測される結果(具体的なもの)

◎バリアンス=アウトカムと現実との差異、標準から逸脱している事象

◯グループダイナミクス=集団の性質や発達の特徴を研究する分野、精神分野で活用される

◎サーカディアンリズム=概日周期や概日リズムと言われる生体内時計(約24時間)

◯ホメオスタシス=恒常性、自律神経やホルモンで調整される

◎アポトーシス=予定された細胞死、プログラムされた細胞死とも言う、赤血球が120日(4ヶ月)で死ぬのはアポトーシス

◯ネクローシス=病的な細胞の不可逆的な死、溶血性貧血で赤血球が早く死ぬのはネクローシス

◯エビデンス(EBN)=ケアの質の保証のための科学的根拠

◎コーピング=ストレス対処行動、ストレスの回避や発散、気分転換を情動焦点型、問題の解決のために行動することを問題焦点型(解決型)という、この分類が超大事

◯ラポール=肯定的な相互関係、人間関係

◎クリティカルシンキング=問題を焦点に客観的に情報を解釈すること

◯フォーカスチャーティング=問題点や患者の振る舞いに焦点を当てた記録

◯フィジカルアセスメント=問診、視診、触診、打診、聴診で客観的データを収集、査定すること

◯トータルペイン=全人的苦痛、身体的、心理的、社会的、霊的な疼痛、苦痛を合わせて呼ぶ

◯セクシュアリティ=性に関わる人格や行動、人間関係も含む性的概念、ホモ=同性、ヘテロ=異性、バイ=両性、ノン又はア=なし、も覚えておけばOK

◎タイムアウト=手術時メンバー全員が手を止めて患者と手術部位を確認し合うこと、事故防止対策

◎アドボカシー=権利擁護、代弁、アドボケイト=代弁者

◯コンプライアンス=医療者の指示を患者が守れているか

◯アドヒアランス=患者自身が問題解決のために主体的に考え行動すること

◯ノーマライゼーション=障害者や高齢者を特別扱いすることなく普通に生活できる条件・社会・環境を目指す、公共交通機関バリアフリー化など

◎トリアージ=治療・搬送の優先順位を決めること、医療資源の効率的分配と最善の救命効果が目的

精神系
◎アンビバレンス=両価性、相反する感情を抱く、精神の回復期や妊娠初期に見られる

◯アクティングアウト=感情の行動化、精神科での自傷行為など

◎セルフヘルプグループ=自助グループ、同じ悩みや問題を抱えた人同士の集まり、断酒会など

◎ピアサポート=上記に似ているが、同じ悩みや問題を抱えた者が対等な仲間として助け合う活動、グループではなく活動そのものを指す

◯コンサルテーション=問題解決児に専門分野の人間に意見を求めること、看護ではリエゾン看護師が精神分野のケアのサポートをすることを指すことが多い

◯サイコドラマ=ロールプレイを用いた集団精神療法

◯スティグマ=社会的烙印、偏見や差別を指す

◯ストレングス=対象者の強み、ストレングスモデル=強みに着目した支援

◯レジリエンス=逆境から回復できる精神的な力

◎リカバリ=障害や症状を抱えたままでと社会的に復帰し適応できること

老年系
◎エンパワメント=対象の持つ力を引き出し環境を整えることで問題解決を支援する

◎エイジズム=年齢を理由とした差別や偏見

◎フレイル=虚弱、心身の衰え、単なる加齢によるものだけではないもの

◯サルコペニア=加齢による筋肉量、筋力の低下

◎グリーフケア=喪失に対する悲嘆の援助、対してグリーフワーク=悲嘆することそのもの、事実の受け止めや適応に重要

◎サクセスフルエイジング=直訳は老化に成功、理想的な老いと訳されることが多い、加齢による喪失や発達課題に適応できていること

母性、小児系
◯カンガルーケア=早期の母子接触で愛着形成や相互作用を促す、中でも早産児に対するものを言う

◎キャッチアップ現象=病気で発達が遅れていた児が治療後本来の発達レベルへ急速に追いつく現象

◎ツルゴール=皮膚緊満度、脱水の指標になる

◯ラッチオン=児が乳首をとらえて吸い付くこと

いかがでしたか?

知ってる言葉ばかりだったでしょうか?
もし知らなかった言葉があったなら、この機会にしっかり覚えましょう!

もちろん、これ以外にも覚えるべき言葉はたくさんあります
国試本番で『この言葉知らない』とならないように、聴き慣れない言葉を見かけたら調べる癖を付けるようにしましょう!

では、今回はここまで