どこでワークをやっても、みなさん、いろいろな意見や考えを持っておられて、よく考えておられます。
ただ、それがディスカッションとしてまとめられるところまで行っていない感じがします。
意見の出しっぱなし。
これを丁寧に拾い出して、整理してまとめる、ということをすれば、結構、方向性も出てくると思うのです。
ばらばらに見える意見も、整理してみると、言いたいことの根本はおなしだったりしますし、整理して、対立する論点がはっきりするならば、それもまた役に立ちます。
学生にワークをやったり、課題を出したりして、数十人分の結果をまとめると、とても物事がよく見えるようになるという体験を毎年経験してきましたので、これは確信を持って言えます。
教師教育についても、課題山積なので、どこからどう手をつけていいかわからない、お手上げ、と思われがちなのですが、実はそうでもないように思います。
整理の仕方を工夫すれば、もう少し問題点がわかりやすくなります。
このとき、有識者だけ、にしておくと、現場の問題がすぽっと抜けたりするかもしれないので、多様な当事者の意見を入れておくことが大切。
まずは、学会や、研究協議会というような団体が、これをやってくれるといいなあ、と思います。
それから、小さな村でも。
自分たちの村の15年後を担う小学生を育てる教員にはどんな力量が必要か?
その力量をつけるためには、大学の教員養成はどうあるといいのか?
その力量をアップするためには、教員研修はどうあるといいのか?
それぞれの自治体で、限界集落になりそうなところも、シャッター通りがあるところも、自分たちの生活の未来を考えて、教員養成を考えてくださるといいなあ、と思います。