オールデイズ第八回「恋のひとこと(Something Stupid)」 
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「オールデイズ」シリーズ
海外もの、日本ものにこだわらず、
オレが若かったころの楽しい思い出とともに。

やたら理屈をコネないで、
単純に音楽を楽しんでもらえるよう心がける。
辛口評価ブログを標榜しながらオールデイズに対する偏愛があるので
オールデイズへの辛口は、あんまり無い。
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オールデイズの8回目は、本当はピーナッツに行きたかったんだが
大好きなこの曲は是非取り上げたい、な気分で
お父さんとの素晴らしいデュエットのナンシーを続けて
「恋のひとこと(Something Stupid)」
今回は2バージョンのアップ。


ナンシーとフランク、言わずと知れたシナトラ父娘だ。
デビュー当初の不本意だったガーリー路線を抜け出し、
「憎いあなた」(These Boots Are Made for Walkin' 1966)や
「シュガータウンは恋の街」(Sugar Town 1966)
・・・前出サマーワインのA面
などの大ヒットの後、1967年に発売、大ヒットとなった。


いろいろ見てみたんだが、当初は「Somethin' Stupid」と
gを省略した曲名で出してたようだが、下の画像でも
「Something Stupid」となっている。
これは楽曲名はgが無いほうで、gありのほうは
この曲が使用されたテレビショーのタイトルらしい。

ま、ネット上ではgありのほうが多く見られるので
ここでは曲名もgありのほうにしている。
しかもフランク&ナンシーではなく
「フランク・シナトラと、その娘のナンシー」と
オヤジの名前で出ています。


オリジナルは作詞作曲の Carson Parks が
奥さんのGaileと「Carson and Gaile」名義で出した1966年。
それがオヤジ支那虎にめっかり、
おっ!こりゃぁいいじゃね~か!
おぅおぅおめえら、
おれっちが娘とジュエットするのにピッタコリの曲じゃん。
ちっと貸せとけよ、利子ぃつけてけぇす(返す)からよぉ。
と暴力を背景に無理やり召し上げた、かどうかは知らないが
ノホホンとした良い雰囲気は今だにカヴァーが多い。
(イタリアなまりの英語を日本のナマリでやるのは難しい)

歌いやすい、ハーモニーのついたデュエットが簡単だ、
というところもカヴァーが出る要素の一つなんだろうな。
クセのないメロディーラインなのに、
聞いててついつい引き込まれる。
近年の日本では竹内まりやと大滝詠一のがあるようだ。
英語の発音には自信のある2人だろうが、
やっぱり60年代の良い意味でのイイカゲンさは無いね。

まぁオヤジ支那虎のように歌える歌手が
そうそういようとは思えないけどな。
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ではウシ、じゃなくて曲。

画像クリックで聞いていただける(別画面で出るよ)
※音量にご注意!

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歌詞を挙げておこう。   words & Music by Carson Parks

I know I stand in line until you think you have the time
To spend an evening with me
And if we go someplace to dance, I know that there's a chance
You won't be leaving with me
And afterwards we drop into a quiet little place and have a drink or two
And then I go and spoil it all by saying something stupid
like "I love you"

I can see it in your eyes
That you despise the same old lies you heard the night before
And though it's just a line to you, for me it's true
And never seemed so right before

I practice every day to find some clever lines to say
To make the meaning come through
But then I think I'll wait until the evening gets late
and I'm alone with you
The time is right, your perfume fills my head,
the stars get red and, oh, the night's so blue
And then I go and spoil it all by saying something stupid
like "I love you"


The time is right, your perfume fills my head,
the stars get red and, oh, the night's so blue
And then I go and spoil it all by sayin' something stupid
like "I love you"

I love you
I love you
I love you


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意味としては

女性と深い関係になりたいが、
なかなか気の利いたセリフを口にできずジレてる男性を描いている。

二人きりの夜という折角のチャンスも、
「愛してる(I Love You)」なんてお馬鹿な言葉(Something stupid)
で台無しにしてしまう。

洒落たセリフを毎日練習してるのに、
その時になるといつも出てくるのは「Something stupid like I love you」。

てなことらしい。
父娘で歌う内容じゃないけど、いっつもこの父娘のデュエットを聞くと
気持ちがホノボノと温かくなる。
男のほうの単独のメロディーだけじゃ、こうは行かないだろう。
オレは気持ちが落ちてる時も、この曲を聴くと良い気分になれるよ。
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さてこの曲の数多いカヴァーの中で、一転美男美女のデュエット。
イギリスの歌手 Robbie Williams とアカデミー女優 Nicole Kidman の
2001年に出したバージョンを。

最初にRobbie Williamsって名前を見たときRobin Williamsの間違いか
なんて思ったほど、この歌手については知らなかった。
映像を見るかぎり、ちょっと色黒で、黒人の血が入ってるか
とも思ったが、そうではないようだ。

Nicole Kidmanは苗字からして先祖がジューなのかと思ってたが
この項を書くにあたって調べたところ、オージーらしいね。
もっとも、もっと先祖のことは調べられなかったが。
いろいろ整形疑惑があるようだが、美人だなぁ。
とくに白人女性には珍しい、小さめの口、いいねぇ!
わははははw

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まぁいい、とにかくウシ、じゃなくて曲。

画像クリックで聞いていただける(これは動画つきで別画面で出るよ)
m4vファイルなのでスマホでも閲覧可能です。

これは映像なくしては語れない作品だなw
歌はやっぱり60年代のアイマイさがなくて
現代の技術で録音、制作されたものだ。
どうしてもノホホン感が出ないのは
父シナトラに匹敵する男の歌い手が出ないのも一因だろう。

上の画像は動画からの切り出しなので粗いのはご容赦。
キッドマンの美しさ、垣間見える可愛らしさ。
いやぁ役者やのぉ。
こんなに歌える人とは知らなんだ。

一方のウィリアムスのタトゥは、見るのもイヤだね。
こんなホンワカした雰囲気の中に、あのマガマガしさ。
なんなんだ、いったい。
わざわざ、この雰囲気にあのマガマガを持ち出す感覚は
アメリカ人ならではのものかね。
オレにゃ考えられん。

それはとにかく、素晴らしい楽曲であるのは間違いないだろ。


最後にこの曲、また聴きたいか
☆聴きたい