新型コロナのパンデミックで、すっかり世界の様相はかわってしまった。より多くの人が、より多くの時間をオンラインで過ごすようになり、自分もその例外ではない。

その中で感じたこと、それはコモディティ化した情報の海の中で有用で適切な情報を拾い上げてくることの難しさだ。

個人が自由に発信できるようになったことで、玉石混交の情報がネットには溢れかえっている。

 

ダイヤルアップモデムでネットの世界に漕ぎだした頃は、ネットは情報感度の高い、いわば選ばれし人々のみが情報発信をしていた。回線が遅いがゆえに圧倒的に文章の比重が高く、素晴らしく有益な情報を短時間で得ることができた。多感な時期に多様な趣味に手を出すようになり、人生の彩りになっていると感じている。

 

振り返ると現代はVlogの時代であり、テキストの果たす役割は失墜している。YouTubeを見ればエンターテインメントにはなるが、何か情報を得たいと志向しても5分100MBのデータの中で有用な情報は文章一行程度。回線の速さはダイヤルアップから1000倍以上へ飛躍したが、使う人間の時間・データ効率は指数関数的に低下している。


いみじくも私は、科学論文を読み実践する職についてしまった。先人たちの知見の元に今の職が成り立っている。その恩返しには、自分が発信していかねばならないと師は言う。

 

趣味の世界でも同様で、沢山の人に面白いことを教えてもらって今の自分がある。少しでも自分の知りえた有用な情報を発信し、ネットの情報密度の向上に貢献したいと考えて古いブログを再開した。利益誘導は考えていない。

 

とまあ堅苦しく考えたのですが、要は楽しい趣味記録の中にお役立ち情報を取り混ぜていこうと思っています。子供がかわいいうちに記録しとかなくちゃという思いもあり。よろしくおねがいします。

2/12 現地時間14時、成田から11時間半のフライトを終え、定刻より早くフランクフルトに到着。

入国はスムーズに済み、いつも通りのバックパッカースタイル故預け荷物はなし。

 

初めて踏むドイツの地に期待が高まるも、フランクフルト空港はさして見るところがない印象。

ベルリンへのフライトは余裕を見て19時発としていたので、多少市内観光でもするかと思いたつ。

 

しかしフランクフルトは空港と市街に距離があるようで、ICEで往復30ユーロ弱とお高め。

かといって虎の子のジャーマンレイルパスを1日分使うほどではないし・・・

といったことから空港のスーパーを物色するなどして時間を過ごすことにした。

 

空港のスーパーなのに品揃えは豊富で、ビールとソーセージの棚は壁一面埋めるほど。あとハリボーも。

さすがドイツ。

 

他のエアポートモールはしょぼく、見るべきところなし。

空港のWi-FiでたらたらネットサーフィンとSNSをして時間を過ごし、ベルリンへ飛び立つ。

成田から乗ってきた飛行機とは打って変わって、周りは大きなどいちゅ人ばかり!

平均身長180cmオーバーは伊達じゃない。ビールに成長ホルモンでも入っているんだろうか。

 

戦前にドイツ留学した日本人たちはもっと体格差があったろうから、さぞ萎縮したことだろうと思われた。

そうこうするうちにベルリン テーゲル空港に着陸。Tegelと書くのだけど、アナウンスではTigerに聴こえる。

タイガース…ではなく、戦車ファンゆえの空耳か。

 

日本にはない、蛇腹つきの牽引バスにのりベルリン中央駅へ。こちらは事前情報通り2ユーロ少々で行けた。

はうぷとばーんほふのモダンさを楽しむ間も無く、疲れた身で徒歩10分の宿へ向かう。

宿の隣にピッツェリアDon Jovanniがあり、機内食を消化した空腹で釣られてしまった。

ここが大失敗。ピザ6ユーロ、ビール3ユーロと高くはないのだけど、見た目も味も最低最悪のピザが出てきた。

 

必死にビールで流し込んで完食、安宿で爆睡と相成った。

翌日はハンブルクで、音楽とハンザ文化を楽しむぞう

クラシック音楽、クルマ、現代史が好きだ。

 

それらが濃密に味わえるドイツやイタリアは観光先として長年の夢だった。

特にドイツは知己が留学や駐在したりなど身近に感じていたお国で、かつ

 

・クラシック音楽の礎を築いた3Bはいわずもがな、数多のドイツ(語圏)の音楽家が育まれた土地。

・世界のクルマのベンチマークとなっているメーカーやアウトバーンの存在。

・二度の世界大戦の中心地にあって、東西分断の波乱万丈の歴史。

 

どれか一つとっても強烈に興味を惹かれます。

 

時間の有り余る学生の内に行くことができればよかったのだけど、貧乏学生にはヨーロッパ旅行は高嶺の花。

そこそこ自由になる身銭があり、本格的に仕事が忙しくなる前の今がベストタイミングと判断し、

上司に二週間の有休消化を具申。

 

→日付チェックもなしにOKのハンコぽーん(・−・;

 

夜勤の調整、前倒しでやらねばならないタスクも済んだ。

旅のお供に高性能デジカメ、マックブック、ノイズキャンセルヘッドホンまで奮発したった。

 

というわけで満を持してドイツーオーストリアへ、音楽と車と歴史の旅へ行ってきます。

 

いつも旅行写真撮りっぱなしなことを反省して、現地で備忘録をしたためむとす。

 

 

成田~フランクフルト機内にて。

今日の雑感:

・ボーイング787は流石の新鋭機、エンジン音は小さくシートも快適。

・ソニーノイキャンは超優秀(WH-1000XM3)で、これまで耳栓やカナルイヤホンで過ごしていたとのは別世界の快適さ。

・JALの機内食うまい。