ひきこもる息子は
自分の好きな時間に食べる。
好きな時間に起きて、
好きな時間に食べる。
気に入らない事があると食べ物を捨てる。
そんな人間に育てたつもりはないが
気がつけば、私の子育ては
このような感じに仕上がっている。
くーっ。
本当に、本当に、
そんなことをする人間に育てたつもりはなく、
なぜこんな風になっているのかと、
毎朝新鮮に絶望している。
しかしもうそんなことはもうよくて
とにかく私は今、
そんな自由な息子が
いつ食べても美味しくて
捨てられない料理、というものを
研究している。
出来上がりを食べてくれない
という問題は、もう解決できない。
もう、出来上がりを食べることは
諦めた。
料理が出来たよ~
と言って集まる家庭ではなくなったのだ。
しくしく。
出来上がりが一番マシな私の料理は
冷めれば冷めるほど美味しくなくなる。
ここをクリアすることが
私達と顔を合わせないように暮らしている
ひきこもり息子へ出す料理の肝となる。
明日も頑張るぞーっ。
このどん底で
小さな幸せへの暗躍を続ける。