一応、嫌がるのを想定のうえ
ひきこもる息子たちにチョコを用意した。
反抗期のバレンタインにおかんからのチョコなど地獄かもしれない。
朝寝た二男が
私が寝ようとする頃
おはよう
と悪びれもなく起きてきたのでさっそく、
「はいこれ、今日バレンタインてことで
甘いものでも」
とテンション低く渡すと
「あ、バレンタインか。ありがとう」
と受け取った。
あ?いらねーし、とかいう時は過ぎた様子。
今日は少し嬉しそうにみえた。
気を使っているのかもしれない。
で、もう一人の男子。
もう一人の男子が全く現れない。
忍者のように気配を消して暮らす長男。
まさか彼も、まだ寝てる?
夕ご飯食べてない。
夜な夜な起きて
ご飯たべるやつかー。
結局二人とも昼夜逆転。
とりあえず
おかずトレイの横にチョコを置いといた。
夜な夜な食べるがよいさ。
私を困らせる
かけがえのない存在である息子たち、
いつもありがとう、
という複雑な気持ちを
チョコにこっそり込める。
いつだって変な念を込めるんだ母は。
そして
明日も何事もなかったようにサバイブ。