女子プロレスラーの木村花さんが亡くなられました。SNSでの誹謗中傷を苦にしての自殺だとみられています。

 

木村さんは「テラスハウス」という、恋愛リアルバラエティーというのでしょうか、現実に近い男女の生活を追っていく趣旨の番組に出演されていました。この「リアルバラエティー」なる演出に、私たち視聴者が陥りやすい危険が潜んでいると私は考えます。

 

私もかつて、「テラスハウス」をたのしみに観ていたことがありますが、完全なるフィクションであるドラマとは異なる、リアルだからこその魅力があり、ついつい見入ってしまっていたことを覚えています。

 

登場する男女の言葉も、作られたドラマの言葉より現実味があっておもしろく感じたものです。

 

ただ、私たち視聴者が気付かなければならないのは、たとえリアルが売りの番組であろうと、そこには演出があるはずだということです。

女子プロレスラーである木村さんにも、おそらくそれらしい立ち位置でのやや強めの言動を求められていたことでしょう。

 

つまり、リアルに近いものであっても、完全なるリアルではない。

 

それを考えずして、木村さんの言動についてあれこれ言うのは筋違いです。

 

テレビ番組の制作者側の節度については言いたいことが山ほどありますが、これは別の機会に書くとして、漫然とテレビを見るのでなく、ふだんからさまざまな媒体の情報に接して、ある程度の見識を持って視聴することが、受け手である私たちに求められているのではないでしょうか。

 

 

木村さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。