高校を卒業したら今までの歯止めがなくなった。
働いて金も稼げる、一人暮らしで誰にも邪魔されない。
そんなことを思っていた。
卒業後、最初に職に就いたのは工場の派遣だった。
高校生活の後半、ろくに学校も行かなくて卒業できるかも危うく
就職活動も学校の薦めで1回だけ行って、御縁がなかったってことで
もういいやめんどくさい自分で探す、と学校や親に言って結局決まらず卒業。
パソコンで探してたら近くに派遣の求人があった。
当時知識もなくて
「土日祝日休み!」「1Rの寮完備!」「仕事やプライベートも充実!」
ってのに目を引かれその中でも
「高時給!」「毎月30万以上稼げる!」「残業少なめ!」「前払い制度あり!」
この項目で即決した。
現実はお察し、すべて嘘だったがこれが社会かと思っていた。
そして移動当日、親から初任給までの生活費と数万もらった。
もちろん俺にとっては軍資金だった。
現地に移動して住むアパートに荷物置いてまずは近辺のパチンコ屋をチェック。
今思うと県外に行って初めてパチンコをすると勝つんだよな。
これが後々悪い方向に転がるんだが。
親から貰った金を突っ込み、その日は勝った。
調子に乗って毎日行くようになる。
仕事をしていてもパチンコのことばかり考え
とうとう携帯の着信音までガロの保留内連荘のBGMに変える。
仕事終わりも休日も即パチンコだった。
次第に金が無くなっていき、前払いを申し込んだ。
その派遣会社が甘かったのかどうなのか上限がそこまでなかったので
毎週5万位借りていた。
休日の日中、パチンコで負けたときも担当に電話して
適当な嘘をついてすぐに持ってこさせた。
そのうち仕事を休んで朝から店に並んだ日もあった。
毎月10万以上前払いをして仕事を休んでたら給料も少なくなるのは当然。
自分が使い込んでたにも関わらず稼げない!って理由で辞めて
暫くニート生活を送っていた。
もちろんその間も人から金を借りて遊び呆けていた。
この頃はまだ20歳以下で
とうとう20歳になりすべてが開放された。
つづく